【優雅な神々の秘め事】ギリシャ神話 アプロディーテ女神について

皆様こんにちわ。緑柳がお送りする【優雅な神々の秘め事】のお時間です♪
今回のお話は美の女神であるアプロディーテ。皆様はどのようなお姿をご想像するでしょうか？
自分ですか？自分は…
胸が大きくてウエストもくびれて、金髪の緩いウェーブがかったお尻まで隠れる髪の毛。目は少し切れ目で睫毛が長くて、鼻立ちも整って色白で…とてもお美しい方だと………
あ！！帰っちゃダメダメ！！(滝汗)
それではあの…向うに行く扉に行きましょうか。

美の女神で有名なアプロディーテですが、【美】以外に何を司っているんだ？ってなりますよね。
元来はオリエントや小アジア地方で豊穣の植物神･植物を司る精霊･地母神であったとも言われております。
他にも生殖に関する事、戦の女神としての面もあります。
簡単に纏めると春の女神としても考えられてたんですね。
ちゃんと別に春の女神は居るんですが………(ぁ
他にも航海の安全を守る女神としても崇拝されています。

で、この女神の誕生。
一番最初にギリシャ神話創生編でお話を少し致しましたが、クロノスの男としての大事な部分を切り落とされて、その部分を海に捨てられた時に泡から産まれたのがアプロディーテ女神だと。
覚えてらっしゃるでしょうか？
コレを題材とした絵があの有名な【ヴィーナスの誕生】です。
ヴィーナスとはローマ神話にでてくるウェネスを英語読みしたもの。
まぁ、今はギリシャ神話の話ですのでローマ神話については割合させて頂きますが………。
この泡から産まれたアプロディーテ女神は海を漂い、行き着いた先が【キュプロス島】と言う所。
彼女はそこで育ち、ゼウスに(美しさを)認められてオリュンポス12神として迎え入れられました。

一方、別の産まれ方をしたと言う話もありますね。
ゼウスとディオーネと言う娘の間の子だと。
まぁ…コチラの話は自分自身未だに解釈仕切れてない所がありますので詳しくお話しする事はで来ませんが（滝汗）
人間味を優先させたいならコチラの話。
神秘性を優先させたいなら先ほどの泡の話になりますかね。

で、やっぱり気になるのが恋愛事情。
美しい女神なのだから、近寄る男も多かっただろう……と言う事ですが…
確かに多かったです。多すぎてどれをご紹介しようかと迷ってしまうほどに…(ぇ
まずは戦神アレースとの関係ですかね。
この二人は恋人同士であったと言う説と、ホントは何にも関係が無いと言う説が御座いまして…。
はっきり言って、ちゃんと分かっておりません。
有力的なのは後者の関係が無かったと言うほうかな？
ただ、いつもアプロディーテ女神の近くに居るエロスを妻子の関連付けるが為だけに、アレースをくっ付けたと言う事。
毎回言いますが人間が伝える神話はどれも曖昧ですので、伝えられるたびに色々な訳し方がされております。
次にヘーパイストス神との仲。
この神とは正真正銘の夫婦の仲なのですが、それを認めないのが気位の高いこのアプロディーテ女神。
元々母親であるヘラ女神に醜さのあまりに捨てられて、不信感を抱いていた彼。
それが限界に達した時に母親のヘラ女神に豪華な椅子を送りつけて拘束。
条件をつけてその拘束を解く約束をしたヘーパイストス神は【1つ、神々の前で自分は貴方様の実の子だと言う事。2つ、美の女神であるアプロディーテとの結婚を許す事】と言ったそうな。
それを許したヘラ女神。
彼は拘束を解き、すぐさまアプロディーテ女神と結ばれたと。
しかし、最初にも言いましたがその結婚を認めなかったアプロディーテ女神はアレースと不倫をし、それに怒ったヘーパイストス神は離婚した。
と言うのが今一般的に伝えられている二人の仲で御座います。

他に伝えられている結構有名な話…トロイア戦争。
戦争なのになんでアプロディーテ女神と関係あるんだ？ですって？
これから見に行きましょう♪

とある祝宴に【最も美しい女神宛】に黄金の林檎(又は黄金のティアラ)が送られました。
(一説にはテティスとペーレウスの結婚式に招待されなかった争いの女神エリスが怒り、【最も美しい女神へ捧げる】と黄金の林檎を持ち出したそうな…)
その林檎を巡り、ヘラ・アプロディーテ・アテナが争いを始めてしまいました。

●アプロディーテ：この宴の中で一番美しいと言えばこの私しか居ないじゃないの？
★アテナ：何を馬鹿なことを…美しいのはこの自分しか居ない！！
♪ヘラ：あらあら、忘れて貰っては困るわね？最高神の妻である私が一番美しいのよ？…ねぇ？あなた？
▲ゼウス：…ぇ？そ、そりゃぁ…ヘラも綺麗だが、アプロディーテも美しい。アテナも美人だし…(ﾓｼﾞﾓｼﾞ
♪ヘラ：はっきりしないわねぇ！！
●アプロディーテ：おじ様はダメよ。
ある程度の可愛い子から最高に美しい人までに手を出しちゃう方だから。
▲ゼウス：…そうもはっきり言わなくてもだな……
あぁ、それならトロイア国の王子パリスに決めてもらおうじゃないか！
我ながら名案！！
★アテナ：それじゃ決まりだ。パリス王子の元へ向かうとしよう。
●アプロディーテ：行くまでに私がキレイだって事がわかるようにしておかないとねぇ…
♪ヘラ：厚化粧をしてその皺を隠すのかい？
●アプロディーテ：何ですって？！
▲ゼウス：…まぁまぁ…二人とも今此処で言い合っても………

♪ヘラ　　　　　　 ：貴方は黙ってて！！！
●アプロディーテ：貴方は黙ってて！！！

う〜ん、何で其処まで争うんでしょうねぇ？
別に人によって美人なのは違うんだし、個性ってのもあるんだからさ…。
女性の考える事は分かりませんや(滝汗
さて、場所は変わりパリスの元へとやって来たこの4人。
えらくパリスは慌てふためいていますね。

■パリス：えっと…その…(滝汗
▲ゼウス：…我はゼウスだ。
お前にこの3人の女神の中で誰が美しいか決めて貰う事にした。
■パリス：はいっ？！………わかりました、決めたら良いんですね？
♪ヘラ：そう言う事。

さて、女神達のセミヌードショーの始まりですよ！！(殴

★アテナ：美しいのはこの私。
私に決めたらお前を【戦いにおける全ての勝利】を約束しよう。
♪ヘラ：ずぅずぅしいわねぇ。私は貴方に【アジアの君主の座】を与えましょう。
●アプロディーテ：皆して何パリスを買収しようとしてるの？良い？美しいのはこの私なの。
私に決めたら【この世で一番美しい人間の女】を与えるとしましょう(ﾆｯｺﾘ
★アテナ：自分だってなんだかんだ言って買収しようとしてるじゃないの！
▲ゼウス：…………(唖然
■パリス：迷いますねぇ〜…(苦笑
皆さん美しすぎますから(ﾆｯｺﾘ
でもやっぱり………美の女神と言うだけあってアプロディーテ女神が一番だと思います。
▲ゼウス：それで良いんじゃな？
■パリス：男に二言は御座いません。
●アプロディーテ：ありがとう。約束通り貴方には人間の美しい女をお送りしましょう。

そう言う事で、パリスの審判が無事終わり黄金の林檎はアプロディーテ女神の元に渡されました。
そして約束通り美しい女性を送ったアプロディーテ女神。
この女性と言うのはスパルタ王の妻となっていたヘレネーの事でして、コレがきっかけでイオリス攻め(トロイア戦争)の原因になったと言われているんですね。
ついでに、後々出来た話ですが…
このヘレネーは半神とみなされて、不敬を避けるが為にパリスが略奪したのは、ヘレネーに似せて作られた雲の像だったと言う事。
どの道トロイア戦争を起こすきっかけになったには違いありませんが(汗

それにしても女神も酷いもんですよ。
いくら綺麗な人だからって人妻を相手に送っちゃいけんでしょうに…。
それでは今回はこの辺にして戻りましょうか♪
皆さんのまたのお越しをお待ちしております(礼

■ライター紹介
【緑柳】
学生の頃に親から手渡された【星座の神話】がきっかけで、ギリシア神話に興味を持つようになる。それから各地方の神話も見るようになり、現在に至る。