大奥海外版
2010年10月1日(金)に公開される、松竹 アスミック・エース共同配給作品 『大奥』がこのほどクランクアップされた。
本作は、よしながふみのコミック「大奥」(白泉社刊)を原作とした作品で、知る人ぞ知る『大奥』を舞台とした物語。ただし、原作では男性と女性の立場を逆転させ「たった一人の女性に3000人の美しき男性が仕える」ことになっている。勿論映画版でもそれは同様。

その豪華絢爛な物語を再現するのは、『木更津キャッツアイ』×『雨あがる』の製作者。
主演の水野祐之進役には、『硫黄島からの手紙』以来の映画出演となる"嵐"の二宮和也が、女将軍・徳川吉宗役に柴咲コウ、共演陣に堀北真希、大倉忠義、中村蒼、玉木宏、和久井映見、阿部サダヲ、佐々木蔵之介など豪華キャストが名を連ねる。

なおクランクアップにあわせて7月5日(月)13時から記者会見が東京・六本木のグランドハイアット東京で開催された。
記者会見では出演したキャスト陣がそれぞれ映画に対する思いを語った。


●二宮
今日はたくさん集まって頂きありがとうございます。
クランクアップしたときは、大倉くんと一緒の濃いシーンを撮っていたこともあってか悲しい気持ちでした。
右をみても左をみても主役級の役者さんたちで、改めて豪華な映画なんだなと思います。
素晴らしい共演者にひっぱってもらいました。
納得がいかない、整理がつかないときは、監督に「生命力」のあるキャラクターに
なってほしいといわれていたので、困った時はそれを考えて、それにあてはまるように演じました。
色々な可能性を現場に持ちこむタイプなので、悩むことは多いです。
クライマックスの阿部さんとのシーンは監督とじっくり話し合えた印象があります。

【実際強い女性が身近にいたらどう思いますか?】
ただひれふすのみですかね。絶対だといわれていたので、
そのオーラがすごくて、実際にいたら男の人は何も言えないんじゃないかという気はしました。
ただやっぱりその中にも色々あると思うんで、そこを突いていければと思いますね。

【どんな女性が強いと思うか?】
女性に限らず人間必ず一つは強いところを持っていると思うんですよ。
自分のなかでは、非常に男女逆転という設定は置き換えやすくて、
そもそもジャーニーズ事務所が男女逆転大奥みたいなもので、
デビューしてきた嵐が御中?みたいなものなので、そういう置き換えかたもできました。
その中で強いものを持っている人がいるんだろうなっていう関係性も見えました。

【初めての時代劇について】
気になっていたみたいで、終わった後も「水戸黄門」とかを見て、
殺陣のシーンを見たりして、抜け切る感じはしなかったです。

【嵐のメンバーのちょんまげに対する感想は?】
やっぱり似合うねって言ってましたね。少なくとも相葉くんよりは似合うと思います。

【中村さんとのキスシーンについて】
非常に柔らかく温かかったです。される側はよくあるんですけど、
する側はあまりなかったので、考えて見れば27歳のおじさんですから、
若手にぐいぐいいくっていう、毎回謝ってましたね。
4回5回ぐらいやってその度謝っていましたね。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
出産です。子供を産むと強くなると聞いたことがあるので。


●柴咲
緊張感を持って楽しめたと思います。
クランクアップは一人でした。撮影は二宮さんとのシーンが多かったです。
気さくでやりやすかったですし、監督も優しく芝居がしやすい環境でした。
将軍役なのでおびえてはいけないと思っていました。
突き進んでいく意気込みで臨みました。監督から吉宗は「絶対」の人だと言われていたので、
余計なことは考えずに突き進むというイメージで挑みました。

【お鈴廊下のシーンについて】
緊張しました。小さい自分を見せずに隠してお芝居ができたと思います。
本来ならば女性がずらっと並んでいるところを男性が取り囲むっていう設定で、
すごく清涼で爽やかな感じがしました。もっとむさくるしい感じかと思ったのですが、
きれいな顔立ちの方ばかりなのですごく爽やかでした。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
一人旅です。危険なところに行ってみたいです。放浪したいです。


●堀北
お信はこの映画の中で最初から最後まで水野を思い続けるような女性で、
そんな一途な思いに尊敬し、共感しつつ楽しく演じることができました。
二宮さんとの絡みが多かったです。気持ちを作るのが難しいシーンがあって、
待たせてしまうことがあったのですが、監督と話している時も優しく待ってくれました。
クランクインからアウトまで関われてとても思い入れのある作品になりました。
和服の所作で、頭を上下させないで走るシーンが難しかった。
水をまくシーンは上手くまけなくて苦労しました。
お信は水野のことを「ダンナ」と呼ぶのですが、普段「ダンナ」ということがないので、
お信のキャラクターが現れていてカワイイところだなと思いました。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
スポーツに専念してムキムキのガチガチになりたいです。


●大倉
初めての映画で、小さい頃から映画館に通ってイキイキしていたのに、
その中に存在できて嬉しいです。クランクインしたとき玉木さんとの芝居で、
「テレビで見たことあるな」って思いながら、テレビを見ているのか演じているのか、
よくわからない感じでやっていました。
二宮さんと初めて仕事をしてずっと大変なシーンだったのですが、
好きな女の子のタイプとかを聞かれて和やかな雰囲気でした。
シーンの8割は殺陣のシーンなので、殺陣はすごく頑張りました。
空いているスケジュールは全て稽古にあてました。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
ジャニーズの追っかけとかですかね。


●中村
男女逆転とみなさんの期待をいい意味で裏切っている作品になっていると思います。
緊張と不安な気持ちで入って、初日で二宮さんとのキスシーンがあって、
緊張というか申し訳ない気持ちがしました。現場はいい雰囲気で楽しく過ごせました。
水野の前で見せる顔と、着物を薦めるときの顔と、2つの顔の違いに気をつけて演じていました。

【二宮さんとのキスシーンについて】
男性とのキスシーンは2回目だったので慣れたもんでしたね。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
女の子らしいことがしたいです。手作りの料理とか。THE女の子ってかんじになりたいです。


●玉木
素晴らしい原作で楽しく撮影できました。
いい雰囲気でやりやすかったです。京都に入った時はかまえていましたが、
みんながいい雰囲気を作ってくれてやりやすかったです。
監督から嘘と思ってやらないでほしいといわれていて、初日蔵之介さんとのラブシーンから始まって、それで、蔵之介さんはするほう、僕はされるほうで、そこにリアルさを出そうと思って、監督に「声はどうしますか?」って聞いたら「声はいらない」と言われました。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
裸で鏡の前に立ちたいです。


●和久井
緊張の中にも楽しい時間を過ごせました。
初日から佐々木さんに胸倉をつかまれて怒られるシーンでドキドキしました。
原作の世界そのものの中にいるかんじで毎日ワクワク楽しかったです。
普段はフニャフニャとしているんですけど、色々なことを考えて、
政治の、肝のすわった人間を演じないといけないのに、体じゅう汗をかいて余裕のない数日間でした。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
かわいい女の子に声をかけられて見たいです。


●阿部
美しい男たちというキャストのくくりのキャスティング、その中の選ばれたことに誇りを持っています。
男の人ばっかりだったんで、合宿のような雰囲気で楽しんでいました。
監督の作品で笑いの無い役柄は初めてだったので、
難しかったんですけど、すごい良い役なので楽しかったです。
あと自分から努力したことと言えば、撮影の前にエステに行ったことぐらいです。

【性別が入れ替わったらしたいこと?】
ビーチバレーの浅尾美和さんになりたいです。
サングラスかけてかっこいいじゃないですか。もしくは原辰徳の奥さんです。


●金子監督
始めての時代劇を撮りました。映画のスタッフでつくりました。
最初どうなるかとドキドキしていたが、思った以上の手応えを感じてアップすることができました。
男と女が入れ代わる大きなひとつの嘘、それ以外はできるだけリアリティを持たせて、
観客が違和感のない世界観を作りたかったです。
ただ我々は当時を生きていたわけではないので、本当のことを知らない。
どうすればいいんだろうと、面白かったです。
そんな中キャストがどうやるかドキドキしましたが、、
先の先まで考えてやってくれたので、出ている人にリアリティを見出だせました。

【映画『大奥』出演】
二宮和也 柴咲コウ 堀北真希 大倉忠義 中村蒼 玉木宏(特別出演) 倍賞美津子 竹脇無我
和久井映見 阿部サダヲ 佐々木蔵之介
細田よしひこ 竹財輝之介 松島庄汰 ムロツヨシ 崎本大海 三上真史 金子ノブアキ
白羽ゆり 田上晃吉 宍戸美和公 浅野和之 板谷由夏 菊川怜
監督:金子文紀『木更津キャッツアイ』シリーズ / 原作:よしながふみ「大奥」(白泉社刊) / 脚本:高橋ナツコ
プロデューサー:荒木美也子『雨あがる』『博士の愛した数式』、磯山晶『木更津キャッツアイ』シリーズ
企画・制作:アスミック・エース エンタテインメント TBS 
製作:男女逆転「大奥」製作委員会
配給:松竹 アスミック・エース



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