優雅な神々の秘め事
皆様こんにちわ、緑柳がお送りする「優雅な神々の秘め事」がやってまいりました。
今回は前々回紹介したアルテミスの双子の兄(弟)であるアポローン神の話で御座います。
所で皆さん、アポローン神はどういう姿で想像してらっしゃいます?神話で伝えられている理想の姿は美青年で、頭には月桂樹の葉を編んだものを置いてあります。
もぅね…美少年なんて言われたらお姉さんイケナイ妄s……(ry さて、今回もお馴染みの扉の向うに行きましょうか(滝汗)

アポローン神は先ほども言いましたようにアルテミス女神の双子の兄(一説には弟)であります。
母親はレートー。
今一般的に知られている彼の神としての役割は太陽神としての彼ですね。
しかし本来は光明・医術・弓術・予言・音楽(主に竪琴)・家畜として幅広い役割を持っていました。
特に彼の奏でる竪琴はとても美しい音色を出し、右に出るものは居ないと言われております。
…で、後から太陽神の役割を加えられた彼。
本来なら月の女神と謳われているアルテミス女神同様違う神がその役割を持っておりました。
ホントに神話と言うものは人々が語り継ぎ、時代の変化と共に変わる為色々な説がありすぎて困るんですけどね(汗
そして神様と言えば色恋沙汰。
アポローン神もゼウス神に負けず劣らず恋多き神で有名でございます。
大概の恋は幸せ円満に終わったのですが、悲恋のまま終わる恋もありました。
エロスの話の時にもお教えしました【ダプネー】との話で御座います。
同じものを聞くのも皆さん詰まらないでしょうから割合させて頂きますが………。
まぁ、こんな恋多きアポローン神。
全て美少女に恋をした訳ではないんですよね。
…………。
皆さん気付かれました?(笑
さぁここからは腐女子・腐男子の皆さん必見ですよ!!(笑/ぇ

とある小川の流れる森の中に一人の美少年がたたずんでおります。
その美少年の名は【ヒュアキントス】。
ヒュアキントスはアポローン神と西風の神ゼピュロスととても仲良しでした。
毎日2人の神は一人の美少年に会いにどんなに天候が悪くてもいつもの場所に行きます。
そう……2人とも心に秘めた思いを大事に抱えながら。
しかし、毎日遊んでもヒュアキントスはアポローン神としか仲良くしません。
そんなある日…
アポローン神とヒュアキントスは、ゼピュロス神を誘わずに円盤投げを楽しんでおりました。
……ってあぶなっ!!!誰だ!今円盤で私を狙ったのはっ!!!
ったくもぅ…危ないんで陰に隠れておきましょう(滝汗)

●アポローン:ほら、ヒュアキントス!!僕が投げたあそこまで届くかい?
★ヒュアキントス:僕だって男さ、いくら君が神だと言っても力は負けないよ!

ヒュンッ!!

良い音を立てながら飛んでいったヒュアキントスの円盤は、軽くアポローン神の円盤を抜いてしまいました。

●アポローン:あ〜、抜かされちゃったよ。今度はアレを抜かさないといけないなぁ…
★ヒュアキントス:あははwそれじゃ僕は少し離れて置こう。

●アポローン:そうしてくれ…本気をだすからな(ニッコリ
★ヒュアキントス:本気だしても越せれなかったらどうするんだい?
●アポローン:そん時は僕をヒュアキントスの好きなようにさせるさ(笑)

★ヒュアキントス:それは楽しみだ♪ 是非とも負けて欲しいね(笑)
●アポローン:それじゃ行くぞ!!…やぁっ!!

ヒュンッ!!

勢い良く飛びましたねぇ…
アレならヒュアキントスの円盤抜かす事出来るかも…でも私自身負けて欲しいんだが…
んぁ?私何か言いました??(ドキドキ

…ゴォォォォォォォォォォォォッ!!!

…ぅあ!!今の風は一体??
皆さんあれ!!
アポローンの投げた円盤が風に煽られてヒュアキントスの方に…

●アポローン:ヒュアキントス危ない!!!
★ヒュアキントス:え…?あっ…!

ドサッ…

●アポローン:ヒュアキントス…何故もう少し離れていなかったんだ…
いや、悪いのはお前のせいじゃない。
風に簡単に煽られるような円盤を投げた僕が…………。
ヒュアキントスーーーーーーーーーーッ!!!

え〜、簡単に説明致しましょう。
アポローンが投げた円盤は、いきなり吹いた突風のせいで煽られてヒュアキントスの所に落ちてしまいました。
当たり所の悪かったヒュアキントスは血を流し息絶えてしまったのですね。
…おやおや?
ヒュアキントスの流れた血から花が…。
コレは今ではヒヤシンスとして知られているあの花です。
男女関係無く、生きてても死んでてもお互い心惹かれあったなら、どんな姿形であれ一緒に居たいと思った彼の気持ちが形となり花になったのでしょうね。
良い話ですよ…ホントに…(号泣

ところでこの突風。
頭の回転の速い人なら分かるかも知れませんが、西風の神ゼピュロスが起こしたもの。
ゼピュロス神は男女関係無く美しいものならどんな手を使ってでも手に入れたいとどこかしら思っている神。
今回もヒュアキントスが好きでどうしても落としたいのに、アポローン神に持っていかれる始末。
嫉妬に狂ったゼピュロス神が突風を起こして、二人がくっ付く前に片方を殺してしまったと言うわけですね。

…………。
色恋沙汰になると女も男もどっちも怖いんですね…(ガクブル
皆さんも第三者から恨みや嫉妬を買われ無いようにしましょうね(違
それでは皆さん、アポローン神のお話はコレにて終了です。
あ!お帰りの扉はあちらですよ〜!!!

■ライター紹介
【緑柳】
学生の頃に親から手渡された【星座の神話】がきっかけで、ギリシア神話に興味を持つようになる。それから各地方の神話も見るようになり、現在に至る。



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