――昨年10月に、デビュー前にしてLOUD PARK 09に出演してライブを披露されましたが、その時の感想や、お客さんの反応は如何でしたか?

AKANE LIV:まだデビューもしていないアーティストが出るということで、「大丈夫かな?」「受け入れてももらえるかな?」という不安はもちろんありました。ただ、「BURRN!」のインタビューを受けた時にも「多分アウェーになると思いますけど、覚悟は出来てますか?」みたいなことを聞かれたんですね(笑)。恐怖心を植えつけるために言った訳ではなく、「それぐらいの覚悟をしておいた方がいいよ」というアドバイスの意味で言って下さったと思うんですけど、そのお陰で、自分の中で「どんな反応をされても、LIV MOONの歌の世界を伝えるぞ!」という強い意志で向かっていけたんです。

でも「後ろの方で腕組みされている状態なのかな?」と思っていたら、対照的にお客さんはものすごく温かくて。もうノッている人もいれば、“メロイックサイン”という独特のポーズで歓迎して下さったり。今まで自分一人でライブをやってきた時の客層って、もう99%が女性だったんですね。舞台やミュージカルもほとんどが女性だったので、男性がこれだけ前にいる状態が初めてだったんです。ある意味、女性以上に感情を出して下さって、良かったら「イェー!」と言って下さるし、すごく盛り上げて頂いて。今まで自分がやってきたライブよりもミュージカルよりも、お客さんとの距離感がすごく近くて、一緒に楽しんでいけるライブだなと思いました。

――その後、昨年12月に発売されたファーストアルバムのタイトルは、なぜ「DOUBLE MOON」にしたんですか?

AKANE LIV:最初に出来たのが「DOUBLE MOON」という曲で、この曲の世界観がアルバムを包括しているからですね。また、LIV MOONはLIVが私のスウェーデン名で、MOONは神月茜という宝塚の芸名の月から取っているんです。神月は、父親のファミリーネームがカミンスキーを文字っています。LIV MOONという名が決まって、AKANE LIVとして歌うことを決めて。LIV MOONにもAKANE LIVにも関わっている“月”がキーワードだと思っている中で、「DOUBLE MOON」ができて、タイトルに一番ぴったりかなと。

――月は太陽と対照的な存在ですが、月に対してどんなイメージをもっていますか?

AKANE LIV:太陽って直視できなかったりするので、月は三日月だったり、満月だったり、色んな姿を見せて楽しませてくれる部分もあり。すごく神秘的で、みんなが夜に色んな想いで見られるものですよね。

――プロデューサーの西脇辰弥さんやバンドメンバーは、LIV MOONの正式なメンバーなのか、それともサポート的な存在なんですか?

AKANE LIV:最初はオーディションをしようとか、固定でやろうとか、色々と話は出ていたんですけど、このプロジェクトでやりたいことを表現できるメンバーが、ちゃんと集められるか、という不安もあって。幸いなことに、ベースのHEESEYさんやドラムの(菅沼)孝三さんが最初に参加表明してくださったことで、これだけのプレイヤーが集まるのならプロジェクトとしてスタートしようじゃないかと。皆さんLIV MOONのプロジェクトにすごく賛同して下さっているので、このメンバーでやっていきたいなと思っています。

――AKANE LIVさんだけでなく、西脇さんやバンドメンバー、作詞家さんも含めて、ユニット名としてLIV MOONということですかね?

AKANE LIV:そんな感じです(笑)。