総合人材サービスの毎日コミュニケーションズ(東京都千代田区、中川信行社長)は、企業の内定者を対象とした研修用ビジネスゲームプログラム「アルティメットチョイス」を、研修内製化支援のカレイドソリューションズ(東京都新宿区、高橋興史代表)と共同開発し、提供を開始した。

 今年の内定者教育のニーズについて、同社研修企画部の佐藤大輔課長は、「利益やコストの感覚、制約のある状況下での意思決定など、仕事を進める上で不可欠となる考え方を早い段階から養えるようなプログラムのご相談が増えています。また、費用対効果を見定めて、内定者を集める機会を限定する傾向にあります」と話す。

 同プログラムでは、参加者が協力して「会社の利益」の目標達成を目指すと同時に、「個人の評価」を高めるために自身が有利になる行動を選択しなければならないという仕掛けになっている。ゲームを2回行って行動の変化を振り返ることで、会社員として必要な意識に気づき、学ぶことを狙いとする。

 会社の利益と個人の評価が矛盾するような状況も意図的に設定され、常に悩ましい状況の中での決断を迫られるため、「指示待ち」「受身」といわれる世代に、ビジネスシーンにおける自己決定の醍醐味が体感できるという。

 「プログラムは、社内講師で実施することを前提に開発していますので、講師の力量に左右されないで研修効果が見込めるコンテンツになっています。一度購入いただければ、経年・複数回の実施が可能なため、講師派遣型のビジネスゲーム研修に比べてコストを抑えることができます」(佐藤氏)

 同プログラムは1セット49万8000円。1セット当たりの最大参加人数は24人(実施可能な最少人数は5人)で、標準実施時間は3時間程度となっている。同社では、初年度の売り上げとして、20法人1000万円を目指す。

株式会社毎日コミュニケーションズ
ビジネスゲーム「アルティメットチョイス」

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