多くの大手企業が、厳しい経営状況下にある中で昇給を実施していることが、日本経団連が同会員及び東京経営者協会会員企業1977社を対象にした「2009年1〜6月実施分 昇給、ベースアップ実施状況調査結果」で分かった。

 調査によると、昇給(ベースアップ以外の賃金増額)を行なった企業は95.8%に上った。

 賃上げ額(5736円)、賃上げ率(1.85%)はともに前年を下回り、賃上げ率は2007年とほぼ同率となった。昇給率では「1.5%〜1.9%」、ベースアップ率では「0.0%」の分布が最も多かった。

 有効回答率は24.4%、483社(製造業52.0%、非製造業48.0%、従業員500人以上規模78.5%)となっている。

2008年の平均給与は430万円、不況で賞与が減少(2009-09-26)
春季賃上げは妥結額、賃上げ率ともに6年ぶりに前年を下回る(2009-09-10)
4〜6月の賃金、過去最悪の減少(2009-08-18)

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