厚生労働省では、2009年度の「均等・両立推進企業表彰」の選定を行い、厚生労働大臣優良賞に、大和証券(東京都千代田区)、京都銀行(京都市) 、鹿児島銀行(鹿児島県鹿児島市)を選んだ。最優良賞は該当なしとなった。


 「均等・両立推進企業表彰」は、「女性労働者の能力発揮を促進するための積極的な取り組み」(ポジティブ・アクション)と「仕事と育児・介護との両立支援のための取り組み」について、模範的な取り組みを推進している企業を表彰するもの。優良企業3社の取り組み成果は次の通り。

<大和証券>
・女性の少なかった法人課・投資銀行部門の女性人数が、2007年の5人から2009年には72人となるなど女性割合が増加した。
・管理職における女性割合は、部長クラスで2007年の6.4%から2009年には7.7%となるなど、係長クラス、課長クラス、部長クラスともに増加している。また、2009年4月にはグループ全体で4人の女性役員が誕生した。

<京都銀行>
・以前は女性の配属がなかった法人営業部門に女性を配属するなど、営業部門の女性割合が増加している。2007年348人 → 2009年409人。
・管理職における女性割合は、係長クラスで2007年の12.7%から2009年には32.6%、課長クラスで2007年の3.6%から2009年には7.1%へと大幅に増加し、部長クラスにも女性が登用されている

<鹿児島銀行>
・総合職女性の採用者数が2007年から2009年の間で倍増した(12人→24人)。
・2007年には女性が全くいなかった法人営業担当に2009年には5人配置、審査部における女性割合が2007年から2009年の間で倍増するなど、女性の職域が拡大している。
・2007年1月には99人だった女性役席者が2009年1月には146人に増加し、役席者における女性割合は一般的企業でいうところの係長クラス、課長クラス、部長クラスともに増加している。

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