「ひこにゃん」に負けない!“東京のゆるキャラ”たちが奮闘中

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全国的な広がりが今も続く「ゆるキャラブーム」。その中心は、彦根の「ひこにゃん」や奈良の「せんとくん」を中心とする関西勢だ。だが、この東低西高の力関係を崩すべく“東京のゆるキャラ”たちが奮闘している。

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東京のランドマーク・東京タワーでは、自称“ゆるキャラ界の貴公子”を名乗る双子「ノッポン兄弟」が活躍中だ。青いオーバーオールの兄と赤いオーバーオールの弟は、東京タワー40周年を記念して1998年に誕生とその歴史は意外に長い。

明朗活発な弟とは対照的に、「クールで無口なシャイボーイ」を自称する兄の座右の銘は「冷めた仕草で熱く見ろ」。マジメな弟と斜に構えた兄の奇妙な日常を描いたブログは、毎日アクセス数が1000件を越えるなどコアなファンを持つ。“子供から逃げられないようになる”ささやかな夢を持つ2人とは、4/5(日)まで毎日東京タワー正面玄関前で会える。

アニメ制作会社が多数存在する杉並区には、「なみすけ」がいる。一見芋虫だが、これでもスギナミザウルス島出身の“ゆるキャラ界の妖精”。杉並区の地域ブランド向上を目指して登場以来、バスのボディなどに描かれ、女性や子供を中心に区民から愛されている。

ブログではその好奇心旺盛な性格を活かし、趣味がてらに杉並区のいたるところを散策。3/28(土)に開催される地元保険所主催の食育イベントや3/29(日)地元の「蚕糸の森まつり」、4/5(土)のJR西荻窪駅前の「童子像完成記念除幕式」では、奈良の「せんとくんファミリー」との夢のコラボも実現する。

下町・足立区では、ゆるキャラならぬ“きつキャラ”を標榜する「アダチン」が奮闘中。一昨年の足立区を“芸術の街”する運動をきっかけに誕生し、「You Tube」でアニメーション動画を公開。3/26現在で再生回数32万回を突破し、一躍下町を代表するキャラクターへと成り上がった。

日本古来の犬種「チン」をモデルに、どこかかわいげのない“つり上がった鋭い目”と“上向いた鼻”を持つ。なんでも、下町ならではの媚びないヤンチャなキャラ設定と新鋭の映像クリエイター・青木純さんが手がけたデザインが人気の秘密なのだとか。

足立区内のお祭りなどで出現して以来、徐々に区民にも浸透。3/28(土)・29(日)に開催される舎人公園の「春の花火と千本桜まつり」にも登場するという。

ひこにゃんを筆頭に、今や全国区の人気を誇る関西圏のゆるキャラたち。東京のゆるキャラたちも個性を活かし、負けじと各イベントやブログなどで奮闘している。果たして全国にはばたくキャラクターに成長することができるか、今後が見逃せない!【東京ウォーカー/中道圭吾】

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