インタビュー:RYTHEM with キマグレン「何か同じ匂いがしました」
――RYTHEMとキマグレンとの共通点は、1万人との握手だったり、今年で4年目を迎える音霊だったり、ライブをとても大事にしていることだと感じています。RYTHEMは、1万人を達成するまでに100本以上ものライブを重ねていますが、その中で自分達の変化を感じる部分はありますか?
YUKA:うん。本格的にライブを始めたのがちょうど去年ぐらいからで、それまでは楽器を弾きながら歌うことも出来なくて、それから本当に色々な経験を積ませてもらって。最初はライブをすることがすごく恐くなっちゃったり、「如何に上手く歌うか」とか「如何に上手く演奏するか」とかばかりを考えていて、お客さんとの距離をすごく感じながら歌っていたので。でもそうやって経験することで、もっとライブで自分達を知ってもらいたいし、みんなのことも知りたいと思うようになってきたから、歌い方だったり、しゃべることも変わったし。それを通じて曲もすごく変わってきたので、「ライブありきなんだな」というのはすごく大事にしています。――自分達以外にも、周囲の変化を感じることはありますか?
YUI:ファンの子達との距離は、すごく縮まっている感じがあって。デビューして5年目なんですけど、ライブをしていなかった時期は、ずっとCDでしかリスナーの人と繋がっていなくて。私達もレコーディングブースで、特定の誰かにというよりは、もっと大きな所に目線を向けて歌ったり、曲を作ったりという作業だったんですけど。ライブをした時に、何か色々なギャップをすごく感じて。すごく大勢の人に向けて作った歌を、“この人”が聴いてくれていたんだ!というのが、すごく目線がパーソナルに絞られていった感じがあって。お客さんと握手をして「また今度会おうね!」と約束をして、また次に会いに来てくれた時に、「久しぶり!」と言える仲になっていたりすると、曲を書く時も、そのファンの子達の顔がすごく思い浮かんでくるし。ファンレターをもらったりすると、「あの子、こういう風に日々を過ごしてるんだ」とか「こういうことで悩んでいたんだ、私も一緒だった」とか、色々な所で「一人じゃない」という気持ちが生まれてきたし。
そうすると、私達からも仲間意識みたいなものがすごく強まっていって。インストアライブだとすごく距離が近い所で出来る会場もたくさんあるんですけど、どんな会場になったとしても、ファンとの距離をもっと縮めていきたい、という気持ちが強まってきて。だから最近は、ワンマンライブをやる時の心構えだったり、インストアライブの時の気持ちというのもすごく変わってきたなと思いますね。
――イベントとワンマンとでは、やはり心構えは変わってきますか?
YUKA:イベントとかインストアとかだと、知らない、今まで出会ったことのない人が、たまたま買い物をしていて通り掛かったり、という新たな出会いがあるので。RYTHEMという名前だけでも覚えて帰ってもらいたいとか、ちょっと聴くだけでもいいし、「知ってもらいたい!」という気持ちの方が強いんですけど。ワンマンだと、そこからのワンステップというか。知ってもらってから、わざわざ来てもらっていると思うので、「更にみんなにどれだけ楽しんで帰ってもらえるか?」というのを常に考えながら、エンターテインメントなライブをみんなに観てもらえるように、強く意識しています。