今週行なわれるユーロ2008予選(13日フェロー諸島、17日リトアニア)のメンバーから外れたダビッド・トレゼゲ(ユベントス)が8日に放映されたカナル・プリュス局のサッカー番組で、自分がフランス代表で活躍できない理由を“解説”した。

 アルゼンチン育ちのトレゼゲは、フランス語ではあまり雄弁とはいえないが、ホワイトボードに図を描いてユベントスと代表の違いを説明。それによると、ユベントスでは、ネドベドやカモラネジが積極的に前線に切り込んでセンタリングを上げる。自分は、ゴール前でそのチャンスを活かす。自分のそばには、デルピエロやヤクインタがつねにいる」と今シーズン開幕から7試合で7得点と活躍している理由を語った。
 
 ゴールを生むには「ここでのプレーが肝心」とペナリティーエリアを指したトレゼゲ。その一方でフランス代表についてはハーフラインよりさらに後方を指し、「代表はここでプレーしている」と全体のラインが低すぎることを指摘した。
 
 トレゼゲの“解説”(トリノで収録)を受けて、番組のスタジオではトレゼゲが生んだこれまでの代表ゴールを統計で表した。エメ監督時代(〜1998年7月)は1試合あたり0.3点台だったが、ルメール監督時代(〜2002年7月)とサンティニ監督時代(〜2004年6月)には、3試合に2得点のペースでゴールを量産した。それがドメネク監督(2004年7月〜)になってから、また0.3点台に戻っている。その間、リーグでは1年おきに好不調はあるが、ほぼ一定してゴールを生み続けている。ここ最近、代表で不発に終わっている一因は、トレゼゲがゴール前で孤立しやすいドメネク監督のシステムにあるとの見方が大勢を占めている。