ボルトンのフランス代表FWニコラ・アネルカが、ビッグクラブへの移籍について「まだ諦めていない」とコメント。下位に低迷するボルトンのエースストライカーは、「我慢強く待ち続ける」と語った。

 今夏の移籍マーケットでマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルなどへの移籍が取り沙汰されたアネルカ。しかし、移籍期限が迫った8月末に、「正式なオファーを提示したクラブはなかった。サラリーの高さを知ると、みんな諦めてしまうようだ。でも、自分のレベルはよく分かっているつもりだし、妥協するつもりも無い」と語り、ボルトン残留を決めていた。

 それでも、過去にアーセナルやレアル・マドリーなど7クラブを渡り歩いた28歳は、今シーズンのリーグ戦でいまだ1勝しか挙げていないボルトンでキャリアを終えるつもりはないようだ。

「もちろん野心は今でも持ち続けている。もうかなり長い間、ビッグクラブからのオファーを待っている。それは事実だ。別に隠すつもりもない。自分の能力はよく分かっているつもりさ。チェルシーやアーセナル、それにマンチェスター・ユナイテッドやバルセロナでプレーする選手と比べても遜色はないと思っている。中には一緒にプレーしたことのある選手もいるが、彼らに劣っているとは思わないね。とにかく試合に出続けること。そして、我慢強く待つしかないね」

 過去の移籍金総額が5000万ポンド(約120億円)を超えるアネルカ。8月末にはボルトンとの契約延長にサインしているが、ビッグクラブ移籍の野望を隠そうとはしない。プレミアの中堅クラブで本来のプレーを取り戻したフランス代表に、再びビッグクラブからのオファーが舞い込む日は来るのだろうか?