来週に行なわれるユーロ2008予選(13日フェロー諸島、17日リトアニア)のメンバーから外れたダビッド・トレゼゲ(ユベントス)が5日付のレキップ紙に胸中を語った。

 開幕から6試合で7得点と活躍し、セリエAの得点ランキングでトップに立つトレゼゲは、「理解できない。ドメネクはクラブでの成績で選手を選ぶと言っていた。6試合で7得点、これ以上の活躍をしろと言われてもできない。シーズンの序盤からこんなに調子がよかったことは初めてなのに」とまさかの代表落選に納得のいかない様子。

 ドメネク監督は、無得点で敗北したスコットランド戦の後も、不発に終わったトレゼゲを責めることはなかった。しかし、メディアから指摘される通り、監督就任以来4つの敗戦がすべて4-4-2のシステムで臨んだ試合だったことを考えると、得点力では劣るがトップ下のポジションが務まるゴブー(リヨン)を優先せざるを得なかったと見られる。

 「ポジション争いの結果」とトレゼゲ落選の理由を述べたドメネク監督に対し、「物事を明らかにすべきだ。監督には面と向かって、個人的な好き嫌いでなく、正当な理由を説明してほしい」と苛立つトレゼゲ。自分がドメネク監督のシステムに合わないのではないかという疑念は、W杯ドイツ大会でも抱いていた。「これから2ヶ月、(代表去就について)考える時間を自分に与えたい。ウクライナ戦(=ユーロ予選最終戦、11月21日)に招集されたとしても、よく考える」と代表への思いを断ち切る選択があり得ることも示唆している。