フランス代表のレイモン・ドメネク監督が4日、来週行なわれるユーロ2008予選の2試合(13日フェロー諸島、17日リトアニア)に向けたメンバー23人を発表した。

 ケガの回復が遅れているキャプテンのパトリック・ビエラ(インテル)が外れたが、同じく故障中のウィリアム・ギャラス(アーセナル)は選ばれた。ドメネク監督は記者会見で、「2人とは電話で話した。パトリックにはまだ迷いがある。インテルからのプレッシャー云々は関係ない。選手の気持ちを優先した。ウィリアムはあす(5日)練習を再開する。7日のプレミアリーグに出場する可能性もある。だから来週には使える可能性が高いと判断した」と説明している。

 フォワードには5人が選ばれ、スコットランド戦に先発で起用されたダビッド・トレゼゲ(ユベントス)は選からもれた。代わりにルイ・サア(マンチェスター・ユナイテッド)が返り咲いた。トレゼゲはセリエAで得点ランキングトップに立つ活躍をしているが、ドメネク監督は、「トップのポジションは競争が激しい。スコットランド戦で議論の的になったように、トレゼゲはクラブでゴールをあげても、代表では得点していない。次はウクライナ戦もある。今回でチャンスがなくなったわけではない」と述べた。

 そのほかの“サプライズ”としては、ジェローム・ロテン(パリ・サンジェルマン)のカムバックと、マチュー・フラミニ(アーセナル)の初選出が挙げられる。2人ともスロバキアとの親善試合に招集されたが、ケガで欠場した。ロテンは2005年11月以来、代表から遠ざかっていた。

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