不調、そして負傷。今シーズン、早くも批判の対象となっているバルセロナのロナウジーニョを巡る移籍の噂は尽きることはないが、ロナウジーニョ自身はこの移籍の可能性を否定し、ピッチの上で期待に応えると意欲を見せている。

 バルセロナの有力紙“エル・ムンド・デポルティーボ”のインタビューで、「僕の未来はチェルシーでもミランでもない。僕はバルサに残りたい、それが僕のロナウジーニョの希望だよ」と1月の移籍マーケットでの移籍を否定したロナウジーニョ。

 世界的建築家、ノーマン・フォスター氏が手がけるカンプ・ノウ改修計画は、2009年に着工され、2012年に終了する予定だが、ロナウジーニョはこの新カンプ・ノウでプレーしたいとも。「新しいスタジアムでプレーしている自分をイメージしている。僕の家だ。新スタジアムのこけら落としでは、たくさんのタイトルとともにファンの前に立ちたいね」。

 ロナウジーニョは勝利への意欲を失ってしまったのでは?という疑問も一部では出ているが、彼自身はこれを真っ向から否定。「これまで獲得したように、また全てを獲得したい。とにかくプレーしたくてたまらない」と意欲を見せている。2日に行われるチャンピオンズリーグ、シュツットガルト戦では2週間ぶりに招集メンバーにも復帰した。ロナウジーニョ不在の間、チームは3連勝と好調にある中、ロナウジーニョが復帰するわけだが、彼がスタメンで出場するのか、そしてどのような起爆剤となってくれるのかに注目が集まる。

 先日の試合でもメッシがゴールを決めた際に、ロナウジーニョのパフォーマンスを真似て喜びを表したことから分かるように、チームはロナウジーニョをサポートしている。ロナウジーニョがピッチの上でそれに応える時だろう。

(スペイン通信)