この季節、イタリアの2大国民的関心事といえば「ミス・イタリア」コンテストとサッカー。絶世の美女とセリエA選手たちが繰り広げるロマンスには、さまざまな結末がある。

 サッカー界のみならずスポーツ界を唸らせたのは、1991年度コンテストに優勝したマルティーナ・コロンバリ嬢。スキー界のスーパースター、アルベルト・トンバと5年間も交際した末破局。しかしすぐにミランのDFだったアレッサンドロ・コスタクルタと新たに交際を始め、2004年にゴールインした。

 一方で、GKヴィンチェンツォ・マッルオッコ(現カリアリ)のように辛い思いをした者もいる。2003年度コンテストで優勝した、メッシーナ出身のフランチェスカ・キッレーミ嬢は全国生放送の授賞式で、自分の恋人は当時メッシーナでプレーしていたマッルオッコだと公言し、周囲をあっと言わせた。

 だが、現在ショービジネス界で活躍するキッレーミ嬢は「あのときはああ言ったけど、実はすでに彼とは別れていて、授賞式のとき(たまたま)彼のことを思い出しただけ。今は(彼のことは)どうでもよくなったわ」とさばさばした表情で語っている。全国放送で勝手に名前を蒸し返しておいて、「どうでもいい」とは……。マッルオッコには深い同情の念を禁じえない。

 サッカー選手とミス・イタリア。憧れの世界のカップルのようだが、きれいなバラにはやはりトゲがあるようだ。