欧州最高峰の戦いが繰り広げられるチャンピオンズ・リーグ。ハイエンド・レベルのゲームが世界中のファンをひき付けるわけだが、一方で絶対強者が大量得点を奪って勝つ、というシーンが見られることは少ない。1992-93年シーズンから始まったこの舞台で、最大得点差試合は、どんなカードだったのか?

 2003-04年、1次リーグで対戦したユベントスとオリンピアコスのカードがそれだ。この試合でユベントスは、2ゴールを挙げたFWトレセゲを筆頭に、FWミッコリ、MFマレスカ、FWディ・バイオ、FWデル・ピエロ、FWザラジェタがそれぞれギリシャ人たちのゴールネットを揺さぶり「7対0」で圧勝した。

 CLの前身チャンピオンズ・カップまでさかのぼるとすごい数字が続々と出てくる。1969-70年大会で記録されたレイキャビク対フェイエノールト戦のスコアは、何と「2対12」。それに次ぐのは1973-74年大会のディナモ・ブカレスト対クルセイダースの「11対0」だ。

 大敗を喫するのは、北アイルランドやフィンランドといったマイナーリーグ所属チームだった。結果には悲哀を感じないでもないが、誰にでもチャンスがあった、古き良き時代だったともいえる。