エクアドル戦で先発出場した鈴木。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 周囲との比較にも、自分の軸は揺らがない。エクアドル戦後、鈴木唯人が語ったのは、日本代表での課題と、ドイツでの積み重ねに裏打ちされた自信だった。

 今回の代表活動で「背番号8」をつける鈴木に、これまでシャドーのポジションで存在感を示してきた南野拓実らから得られるヒントや、自分の持ち味をどう発揮していくかという質問が飛んだ。これに対し、鈴木は他の選手の良さを認めながら、自身の考えを明確にした。

「素晴らしい選手が集まっている大前提があるなかで、人それぞれ、良さは違ったところにあるので、他の選手から盗むところは盗みますけど。でも、僕自身は僕自身なので、全然違った選手だと思っていますし。他の選手がこうだから自分もこうしないといけないってことはまったく考えていません。今はドイツで充実しているので、自信を持って、積み重ねていければなんの問題もありません」

 もっとも、先発出場したエクアドル戦のプレーに満足しているわけではない。自身の出来を振り返ると、フライブルクで見せているようなドリブルの場面が少なかったと指摘。「もうちょい面白いことできたら良かったなと思いますけど」と、物足りなさも口にした。
 
 一方で、周囲との連係には手応えがある。ボールを引き出すために意識したのは、久保建英との距離感。久保が下がれば自身が前に出るなど、お互いの動きを見ながらバランスを取っていたという。

 中村敬斗との関係についても、互いにやりたいことを認識できていると説明。チャンスにつながる場面を増やすためには、自身がボールを受ける回数を増やし、信頼を築いていく必要があると捉えている。

 代表でのプレーがしっくり来ているかと問われると、その答は慎重だった。

「どうなんですかね。めちゃくちゃしっくりきているかと言われたら、そうではなくて。ただ、なんとなく感覚はつかめてきています。もうちょいかなと」

 その「もうちょい」を言語化するのは難しいという。「得点が決まれば変わるのでは?」との問いにも、ゴールだけで手応えを測っているわけではないことをうかがわせた。

「点とかはそこまで気にしていないです。なるようになるんで見ていてください」

 課題を認めながらも、言葉には確かな自信がにじむ。誰かの姿に自分を重ねるのではなく、自分の良さを代表の中でどう発揮するか。「僕自身は僕自身」という言葉に、鈴木の現在地と目指す方向が表れていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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