「最適水準とは言えない。不便だ」韓国選手が宿泊環境に嘆き 運営問題続く日本開催の裏側を吐露「コーチが外で食事を調達してきている」【アジア大会】

コンテナを利用した宿泊施設には選手たちから苦言が集まっている(C)Getty Images
32年ぶりの日本開催となった愛知・名古屋アジア大会。参加した45か国のトップアスリートが金メダルを懸けて争う一大イベントは、奇しくも競技外の問題が大きくクローズアップされる事態となっている。
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開幕以前から運営に関しての混乱が起きていた。入国する選手たちの受け入れ態勢の不備、宿泊、食事、移動などありとあらゆる局面でトラブルが起き、国内外のメディアから批判の声が尽きない。
とりわけ参加選手や関係者から問題視されたのは、生活拠点とするコンテナ型の仮設宿泊施設だ。
建築資材の高騰が理由となり、約1万5000人が利用可能となる選手村の建設を断念していた今大会は、選手たちの拠点を3か所に分散させる独自の方針を採用。その中で名古屋港に建てられたコンテナ型の施設には、約2000人が宿泊したのだが、その環境には苦情が殺到。香港の日刊紙『South China Morning Post』は「選手の中には、コンテナ内が狭すぎて荷物すら置けず、ベッドが小さすぎて寝心地が悪いと感じた者もいた」と伝えたほどだった。
環境改善が求められた同施設だが、クレームはいまだ収まる気配がない。韓国の日刊紙『畿湖日報』は、匿名を条件に取材に応じた、同国のレスリング代表選手は、「僕らにとっての最大の問題は、選手村が孤立しているから練習以外の時間に何もできないことだ」と吐露。アスリートがフラストレーションを抱えていると赤裸々に打ち明けている。
「施設も選手にとって最適な水準とは言えない。部屋やトイレが狭すぎて、普通の人たちよりも体格が大きい選手たちが使うにはとても不便だ。選手たちに提供される食事も質が低すぎるし、量も十分ではない。選手の立場から見れば、今大会は、自分が参加した過去3回のアジア大会の中で最も残念な大会だ」
さらに同選手が「コーチたちが外で食事を調達してきて、不足している食事量を補っている状況だ」と告白したことを伝えた同紙は、「今大会は、あらゆる場面で運営の不手際が明らかになり、その未熟さが問題視されている」苦言を呈している。
10月4日に閉幕を迎える大会も残りわずか。だが、運営を巡る国際的な非難は避けられない状況が続いている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
