2回2死満塁、走者一掃の3点適時2塁打を放つ泉口(27日)=関口寛人撮影

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 巨人11-0ヤクルト(セ・リーグ=27日)--巨人が大勝。

 二回に泉口の3点二塁打で先行。三回に平山、小笠原の連続適時二塁打などで突き放し、連敗を2で止めた。ヤクルトは投手陣が14四死球と乱れた。

 前カードの広島4連戦で計6得点にとどまり、決定力不足にあえいでいた巨人が一転、11得点の猛攻を見せた。打線に火を付けたのは、最終盤で調子を上げている泉口だった。

 二回、無死満塁の絶好機で小笠原が見逃し三振、松本が遊ゴロに倒れ、二死に。凡退すれば相手に流れが渡りかねない場面で、集中力を発揮した。内角の変化球を鋭いスイングで捉えると、右翼フェンスを直撃する先制の3点二塁打に。勢いづいた打線は三回、打者一巡で5点を奪い、うっぷんを晴らすように得点を重ねた。

 試合前時点で9月の月間打率が3割7分1厘と好調の泉口。先制、同点、勝ち越しといった「殊勲打」はこの日で6本目と、打線のキーマンとなっている。5月は打率1割台と低迷したが、不調時に目立った力みは徐々に減り、コンパクトで安定した打撃を取り戻した。橋上監督代行も「強引さは消えつつ、しっかり力強く振れている。昨年の打撃の内容にほぼ戻ったと思う」。打率3割1厘で遊撃のベストナインに輝いた昨季の巧打がここに来て復調しているのは頼もしい。

 勝負所で光る集中力の源泉は、揺るがない心という。自身の調子や打席の状況にとらわれず、「『いつも通りやろう』と思ってやっている」。優勝争いの佳境で力を発揮できている秘訣だろう。

 チームは連敗を2で止め、正念場で踏ん張った。「残り4試合、全部勝つ気でやりたい」と泉口は言う。劣勢に立たされても諦めずに勝利を目指す姿勢を、先頭に立って示している。(緒方裕明)