8強敗退も「言い訳ではなく課題と向き合った」 張本智和を中国メディア称賛 松島輝空には“酷使”への同情も「チームが考えなければならない」【アジア大会】

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敗因を自身に求めた張本の姿勢に中国メディアも賛辞を送った(C)Getty Images

 愛知・名古屋アジア大会の卓球男子シングルスは、ベスト8で日本勢が姿を消した。9月26日の準々決勝で張本智和、松島輝空がいずれも準々決勝で敗れている。張本はイランのノシャド・アラミヤンに3-4で競り負け、松島も中国の林詩棟に2-4で敗戦。日本は両エースが4強入りを逃し、団体に続いての金メダル獲得とはならなかった。

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 シングルスでの張本、松島の敗退のニュースは、海外メディアの中でも特に多くの日本選手の情報を扱っている中国ポータルサイト『捜狐』でも報じている。同メディアは、「2人の絶対的エースはいずれもベスト8で姿を消し、準決勝に進んだ選手は一人もいなかった」と伝えるとともに、両選手の敗戦後のコメントや表情をフォーカス。それぞれの敗因についても冷静に分析している。

 張本に対しては、アラミヤンの独特の姿勢から繰り出されるサーブが違反気味だったと振り返り、また今大会ではビデオ判定システム「TTR」が導入されていない点も、この試合の張本に不利に働いたと同メディアは指摘。だが、張本がゲーム後に語った、「自分が相手のサービスにうまく対応できていれば、勝てた試合だった。過去に彼に勝った試合でも、同じようなサービスの問題はあった」と述べたコメントを掲載した。

 あくまでも自身のプレーが至らなかったと話す張本の言葉を受け、「プロ選手としてあるべき姿勢を示したと言える」と称え、さらに同メディアは日本の一部関係者より、会場内における別のコートからの歓声が、張本のプレーにも影響したとの指摘があったと振り返る。だがその上で、「競技では判定や設備など、自分ではコントロールできない要素が生じる。しかし、成熟した選手は客観的な条件と自身の弱点を切り分けて考える。張本は環境への不満ばかりを口にするのではなく、自分のレシーブが十分ではなかったことも認めた」と説いている。

 一方、松島は試合を終え自らの疲労について口にしており、「練習でも足に力が入らず、身体がふらふらしていて、まったくベストの状態ではなかった」などと明かしていた。この声に対し同メディアは、日本男子で唯一、全種目に出場している松島の負担に理解を示し、「何日間も高強度の試合が続けば、筋肉だけでなく精神も消耗する。意志の力だけで乗り越えられるものではなく、多くの国際大会で複数種目に出場する選手は同じ問題に直面する」などと強調。続けて、「どの種目に出場するか、そして体力をどのように配分するかは、すべてのチームが考えなければならない課題だ」とも訴えている。

 さまざまな要因が考えられるにせよ、シングルスでの日本勢の敗退は、海外メディアからも大きな注目を集める出来事であることは間違いない。若きエース2人は今回の黒星を今後に生かし、さらなる成長につなげていきたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]