ウルグアイ戦で代表初ゴールを決めた塩貝。(C)SOCCER DIGEST

写真拡大

 2026年9月24日、キューアンドエースタジアムみやぎで行なわれた国際親善試合で、日本代表がウルグアイ代表に3-1で勝利した。1-1で迎えた後半アディショナルタイムの90+1分、決勝点を叩き込んだのが塩貝健人だった。

 上田綺世とのワンツーで抜け出すと、GKとの1対1を冷静な左足シュートで制した。これがA代表初ゴールとなった塩貝は、試合後の囲み取材で得点シーンをこう振り返った。

「点を取ることを意識して、あそこでスペースを作って、フリーで(上田からパスを)もらえたので良かったです」

 今年3月の英国遠征でA代表に初招集され、北中米ワールドカップのメンバーにも選出されたが、無得点に終わった。大会期間中には、ブラジル代表について「昔は強かったけど、今はどうなんですかね」と発言し、批判にもさらされた。

 昨季は所属するヴォルフスブルクがドイツ2部に降格。クラブで無得点が続くなかでなぜ今回代表に招集されたのかという批判もあって、塩貝自身は「すごく悔しい思いをした」という。

「あの1点で黙らせるっていうわけじゃないですけど、そんな感じの意味もあって。僕のスタイル的に結果が出ないと批判されやすい。でも、それはトップ・オブ・トップに行くために必要なこと。僕は自分のスタイルを変えるつもりもないし、思ったことを言い続けたい。その意味で、8か月ぶり、いや、6か月ぶり、久しぶりに点が取れて、ものすごく身体もメンタルも軽くなった」
 
 塩貝にとって、大きな意味を持つ1点だったのは間違いない。もっとも、当然ながら満足はしていない。反省点として挙げたのは、2度、ボールを持って相手守備陣に突っ込んだ場面だった。

「もっと簡単にやれる部分もあった。試合に出続けるためには、そういうところを改善しないといけない。名波コーチや長谷部コーチからも『もっとシンプルにやってもいいんじゃないの?』と言われて、選手からも同じようなアドバイスをもらって。ボールしか見えなくなってしまう癖は消していきたい」

 日本代表のCF争いで、塩貝がライバル視するのが上田だ。

「僕は上田選手をライバルだと思っていて。上田選手はチームの3点目を決めても、なんか涼しい顔をしていたので、俺ももっと、この1点で喜んでいる場合じゃないと。もっともっと上手くなって、もっと点を取れるようになりたい」

 ウルグアイ戦で刻んだA代表初ゴールは、塩貝にとって“始まりの1点”にすぎない。むしろ危機感を募らせるアタッカーが、ここからどんな活躍を見せるか楽しみだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【動画】塩貝健人が決めた! 冷静なフィニッシュで待望の代表初ゴール!