中国固有種のアゲハチョウが中国国家植物園に姿を現す
北京市にある中国国家植物園で先日、アゲハチョウ科ジャコウアゲハ属に分類されるチョウの一種「灰絨麝鳳蝶(学名:Byasa mencius)」が初めて発見されました。北京地区でこれまで公式な文献記録に現れたことがない希少なチョウとされています。
多くの北京市民や観光客が国家植物園の北園にある桜桃溝やライラック園など複数のエリアで優雅に舞う美しいチョウの姿を撮影しました。その羽の色は墨のように濃く、独特な灰色のベルベットのような質感を帯びています。北京市農林科学院の虞国躍研究員と中国林業科学研究院の張永安研究員による鑑定の結果、灰絨麝鳳蝶であることが分かりました。
灰絨麝鳳蝶は中国固有のアゲハチョウであり、その羽は黒褐色をしており、開張は約7センチです。後羽の外縁は波状で、三日月形の赤い斑紋が6~7個あり、尾突は細長く、前翅の表裏は類似しています。これらの特徴により、他のジャコウアゲハと区別することができ、環境を美化し市民の観賞に供される昆虫です。
中国国家植物園の生物多様性研究チームによる実地調査と定点観測の結果、これまでに原生宿主植物である北馬兜鈴(学名:Aristolochia contorta)の上で灰絨麝鳳蝶の卵と幼虫が発見されました。これにより、同種が園内に定着し越冬準備を進めていることが確認されました。
中国国家植物園の上級エンジニアである周達康氏は「多くのチョウは体内に必要な微量元素やミネラルを補給するために水を吸う行動をとる。桜桃溝では1年を通して水が流れ、清らかな泉が梅園やライラック園を経て湖へと注ぎ込んでおり、チョウ類の繁殖と生息に優れた生息地を提供している」と説明しました。園内ではこれまでに約50種のチョウ類が確認されており、多様な環境と豊富な植物種が存在し、チョウ類にとって理想的な生息地となっています。(提供/CGTN Japanese)

