サウサンプトンで主力を担う松木。エッカート監督は「競争心が強く、勝つことを求める選手だ」と評価する。(C)Getty Images

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 9・10月シリーズで日本代表に初招集された松木玖生は、イングランド2部のサウサンプトンで昨季とは違う立場で新シーズンを迎えた。

 昨季前半は出場機会に恵まれず、昨年11月の監督交代後にようやく起用が増えていった。今季は開幕から中心選手として計算され、ここまでリーグ戦8試合に出場。うち6試合で先発を任されている。昨季後半に掴んだ出番を、新シーズンにつなげている格好だ。

 9月17日の代表メンバー発表を前に、結果も続いた。8日のスウォンジー戦(3-1)では76分から出場すると、その2分後にレオ・シエンザの得点をアシスト。4日後のブリストル・シティ戦(4-1)では今季初ゴールを挙げた。先発でも途中出場でも得点に絡めていることに、現在の充実ぶりが見て取れる。

 ブリストル・シティ戦のゴールには、今季の役割がよく表われていた。タイミングを見てペナルティエリア内に入り、ラストパスを受けて左足でファーサイドへ流し込んだ。チーム3点目をもたらしたのは、松木の冷静なランとフィニッシュだった。

 現在は右ウイングで主に起用されているが、純粋なウインガーのタスクではない。中盤中央でのパス交換にも加わり、ゴール前まで入っていく。また、カットインからクロスボールやミドルを狙うシーンも多い。左足の強烈なミドルシュートで知られる松木にとって、相手ゴールに近い位置へ顔を出す機会が増えれば、その左足を得点につなげる方法も広がる。

 味方のために場所を空けることもある。開幕のワトフォード戦(1-2)では松木が右へ開き、その内側へ味方が進入した流れから得点が生まれた。自分が中央へ入るか、外に残って味方を通すか。周囲と位置を調整する仕事も、今のサウサンプトンでは任されている。
 
 こうした攻撃面に加え、トンダ・エッカート監督が買っているのが、松木のもたらす「エネルギー」だ。ブリストル・シティ戦後、指揮官はチームを助けた松木の働きに触れた。連戦の疲労が見えるなかでも走り、最後には自分も決める。監督の談話からは、攻守両面で松木を頼りにしていたことがうかがえた。

 さらに、エッカート監督は大胆な予言もしている。

「松木とは話をしてきた。今季は間違いなく二桁得点を記録すると確信している。それに必要なものを、彼はすべて持っている。彼がサウサンプトンで遂げてきた成長を、このうえないほど誇りに思う。今回の日本代表招集についても、完全にそれに値する。競争心が強く、勝つことを求める選手だ」