2000年代の初頭、日本で「廃墟ブーム」が起きたことをご記憶の読者も多いだろう。書店には廃墟を写した写真集、ガイド本が並び、廃墟を巡るツアーも企画された。その当時に注目されたのは、民間の商業施設やホテルなどの大規模な廃墟であった。時は流れて現在、目につくようになったのは大規模な公共施設、特にバブル期とその後に建設された公共施設である。