ファスティングで味覚や嗜好が変わる!?…翌朝のパフォーマンスに影響する”夜の食欲”の「手綱」を握るコツ

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最高の体調は、「食べない力」から生まれる!

米国大学の医学部教授であり、世界で活躍する一流の生命科学者がたどり着いた、仕事のパフォーマンスをも変える新常識。快眠、集中力アップ、老化抑制、脂肪燃焼…すべてのカギは、「食べない力」にあった。

最高の体調を手に入れたい全てのビジネスパーソンのための「科学的ファスティング」。その仕組みと実践を、『3日で変わる からだが目覚める「食べない力」 細胞レベルで整う、生命科学者が実践するシンプルな習慣』より一部抜粋・再編集してお届けする。

食欲を遮断する「闘争・逃走モード」

脳も腸に強く影響しています。例えばストレスを感じると脳からの指令で食欲が落ち、腸の動きも抑制されます。いま消化にエネルギーを回している場合ではないという反応ともいえます。

襲ってきた敵と戦ったり、敵から逃げたりするときに必要なのは「食べること」ではなく、「動くための燃料をすぐに出すこと」です。「まずは腹ごしらえ」とのんびり食事をしていたら、敵にやられてしまいます。危険への対応より食欲を優先する生き物は、進化の中で生き残りにくくなります。

そのため生命の危機にさらされたときには一時的に食欲が抑えられ、体内にあるエネルギー源が一気に動員され血糖値が上がります。これに合わせて心拍数や血圧も上がり、筋肉や脳に十分なエネルギーが行きわたります。消化よりも目の前のサバイバルを優先し、エンジンをフル回転させる--これが「闘争・逃走モード(臨戦態勢)」です。

一方、安全が担保されている状況ではリラックスして気持ちが落ち着くと、食べ物をゆっくり味わいやすくなり、腸の働きが活発になって消化・吸収がスムーズに進みます。

この「消化・吸収モード」では、血液やエネルギーを胃腸に集中させるため、脳や筋肉への配分が相対的に減り、身体は休息モードに入りやすくなります。ご飯を食べると眠くなるのには、食べ物が胃腸に入ることで起こる、エネルギー配分の変化や、血糖値の上昇に伴う脳内ホルモンの変化などが複合的に関わっています。

ファスティングで食欲の手綱を握る

ところが現代社会では、生活や仕事の都合で、食べる時間が身体のリズムとずれやすくなります。

「夜遅くにたくさん食べて、翌朝だるい」という経験のある人も多いと思います。私も以前は、寝る前には食べない方がいいとわかっていながら、夜の食欲に振り回されていました。

・仕事で疲れたとき、ストレス解消につい食べたくなる

・お酒の後、ラーメンが欲しくなる

・頑張った自分へのご褒美に、甘いものを食べたくなる

等々、翌朝のパフォーマンスの低さに後悔することも多々ありました。

しかしいまは、ファスティングの実践を通じて、夜の食欲に対する“手綱”を握れるようになった実感があります。「身体を養うために本当に必要としている栄養」と「脳がストレス解消のために生み出す食欲」の見分けがつくようになったからだと思います。

ファスティングで味覚が変化

夜遅くに何か食べたくなったときも、「いま必要か?」とひと呼吸おく癖がつき、食べるタイミングに意識が向くようになりました。

ファスティング経験者からも、「味覚や嗜好が変化した」という話をよく聞きます。「以前ほど脂っこいものや肉を食べたいと思わなくなった」「野菜や果物を美味しいと感じるようになった」「野菜や果物を食べる量が以前より増えた」という声です。

もちろんこれには個人差がありますが、近年で食の好みの変化を科学的に裏付ける研究もあります。

繰り返しとなりますが、腸と脳は一方通行ではなく、双方向の関係です。腸に適したタイミングで食べ、腸をしっかり働かせてフローラを整えることは、睡眠の質や日中の気分を安定させ、心身のパフォーマンスを支える土台になります。

何を・いつ・どう食べるか。食欲の手綱を握ることで、心身の指揮権を取り戻せるのです。

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糖尿病を含む基礎疾患がある方、治療中・服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、成長期の方、摂食障害のある方またはその既往がある方、その他健康状態に不安のある方は、本書の方法を自己判断で行わず、必ず医師に相談してください。

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