【アジア大会eスポ】11歳“神童”栗原悠輝 史上最年少金メダルへ「ぷよぷよ」大連鎖だ
愛知・名古屋アジア大会に、日本勢史上最年少の11歳が登場する。eスポーツ競技「ぷよぷよ」部門の日本代表で「ゆうき」こと栗原悠輝(東京ヴェルディ)だ。目標は金メダルで、メダル獲得なら、大会史上最年少記録の快挙となる。23日からのeスポーツ競技スタートを前に、日本が誇る“神童”が取材に応じた。(取材・構成 波多野 詩菜)
見た目は子供、頭脳は大人--を地で行く11歳が、アジアの頂点に挑む。「メダルを獲って、ギネス記録に載ってみたい」とゆうき。小学5年生ながら目指す色はもちろん金色で、「凄い人になりたい」とはにかんだ。
「ぷよぷよ」に出合ったきっかけは、幼稚園児の頃のクリスマスだった。母がプレゼントに購入した「ぷよぷよテトリス2」ではまり、小学校に上がると放課後に没頭した。
「小1、小2の頃は(日に)4時間くらいやっていた」。めきめき実力を蓄え、小学2年生に上がる頃の大会ではプロを倒して3位に入賞。年間王者やプロに一歩近づく大きなポイントを手にし、「遊び」は次第に「競技」に変わっていった。
素早い頭の回転が求められるぷよぷよ。強くなる土台は、日常にある。幼稚園児の頃から、買い物では母とともに店員より先におつりの額を答えるゲームを楽しんだ。夜の「クイズの時間」では、各国の国旗とともに人口を1桁台まで覚えた。
数字の計算や暗記で脳を鍛えていたゆうきは、昨年度の「GigaCrysta ぷよぷよグランプリ ファイナル」を制して年間王者に輝き、今年4月には小学生初のプロライセンスを取得した。
学習塾に通う現在は午後9時に帰宅後、11時の就寝までに1時間程度、練習に打ち込む。長期休暇に入ると各地での大会に参加。「全国に知り合いがいるのと、よく遠征をするので、地理に強くなります」。地方の特産品にも詳しくなった。
ぷよぷよでの目標は2つ。「(アジア大会で)カップ優勝したいのと、AIみたいなプレースタイルができるようになりたい」。金メダルの“ご褒美”に希望するのは「宝石」だ。「きらきらしたものが昔から好きで」。何の石にしたいかを聞かれると、「決めてなかった!」とくしゃりと笑った。
▽eスポーツ 「エレクトロニック・スポーツ」の略で、家庭用ゲーム機やパソコンなどの電子機器を用いてプレーする競技。1対1やチーム同士で対戦し、勝敗を決める。年齢、性別を問わず参加できることが特徴。アジア大会では前回の23年杭州大会から正式種目に採用。今大会は11種目13タイトルで行われ、日本は7種目9タイトルに出場。愛知県国際展示場で23日から競技がスタート。
▽ぷよぷよ 1991年の初代発売から35周年を迎えたアクションパズルゲーム。今大会ではPCを用いた1対1の対人戦。フィールドに落ちる同じ色の「ぷよ」を4個以上縦横につなげて消すシンプルなルール。消すと相手に「おじゃまぷよ」が送られる。勝つためにはぷよが連続で消える「連鎖」をつくることが重要。ゆうきは大連鎖を得意とし、対人戦では最高18連鎖。ぷよぷよを観戦する上での注目ポイントは2つ。「1つ目は大連鎖。見ていて気持ちいいし楽しい。2つ目はちょっとしたミスで終わってしまう駆け引きのところを見てほしい」
◇栗原 悠輝(くりはら・ゆうき)2015年(平27)6月18日生まれ、東京都文京区出身の11歳。登録名は「ゆうき」。小1から本格的にぷよぷよを始める。全国都道府県対抗eスポーツ選手権で史上初の「小学生の部」「オープン参加の部」両部門制覇を達成。東京ヴェルディeスポーツ所属。千代田線が好きで将来の夢は「電車の運転士」。通う塾の先生にも憧れ、「塾の先生」とも迷う。趣味は卓球、天然石集め。

