YouTube医療大学」の医師が、「【緊急解説】中村ゆりさんの訃報を受けて|直腸がんはなぜ気づきにくいのか、医師が伝えたいこと」と題した動画を公開した。動画では、女優の中村ゆりさんが44歳の若さで直腸がんにより死去した発表を受け、早期発見が難しい直腸がんの特徴と、見逃してはいけない初期症状について解説している。

医師はまず、大腸がんの中でも肛門の手前15~20cmにできるものを「直腸がん」と定義し、大腸がんの約7割がこの直腸やその手前のS状結腸に集中していると説明した。初期症状として「痛くない出血」を挙げ、「ほとんどの人はだって思っちゃいますよね」と指摘。は痛みを伴うのに対し、直腸がんによる出血は鈍い痛みか無痛であることが多く、市販の薬を使っても血が止まらない場合は直腸がんを疑うべきだと警鐘を鳴らす。

さらに、特徴的な症状として「トイレに行っても出ない」という現象を取り上げた。直腸は便が溜まった状態を脳に知らせるセンサーの役割を果たしており、がんの塊ができると、便がなくても「脳が『便が溜まっているんだ』って勘違いしてしまう」という。また、がんによって通り道が狭くなり便が細くなるほか、直腸のすぐ前にある膀胱が圧迫されて「尿が近い」といった泌尿器系の症状が出現する仕組みを語った。

医師は、早期の段階では無症状である傾向が強いとし、「若いからだろう」と自己判断して受診が遅れるケースが多いと指摘。早期発見できれば5年生存率は92%に上る事実を提示し、40歳を過ぎたら毎年便潜血検査を受ける重要性を強調した。また、症状がある場合は普通の大腸カメラで検査でき、ポリープの段階で切除すればがんの発生を防げるとして、専門機関での受診を呼びかけている。

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