ニューカッスル戦にスタメン出場した田中。(C)Getty Images

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 リーズのMF田中碧は、ファンに心から愛されている。一方で、ダニエル・ファルケ監督が彼をどこまで信頼しているのかは、まだ明確ではない。この日本人は昨季、7戦連続出番なしと冷遇された時期もあった。今季もまだ定位置を確保できているとは言えない状況だ。

 田中はピッチ上を軽やかに動き回り、試合をコントロールできる選手だ。一方で、失点に直結しかねないボールロストや、守備の強度は課題とされている。

 一昨季に戦っていたチャンピオンシップ(イングランド2部)では、状況が違った。田中はほとんどプレッシャーを感じることなく、自由にプレーできだろう。仮にボールを失ったとしても、そのミスを厳しく罰せられるケースは多くなかったはずだ。しかし、プレミアリーグではそうはいかない。ファルケ監督が田中の起用に慎重になるのはそのためだ。

 昨季、リーズはプレミアリーグを14位でフィニッシュ。シーズン終盤まで残留争いに巻き込まれるなど、厳しい戦いを強いられた。チームとしては、二度と同じような状況に陥りたくない。そのため、指揮官がリスクを最小限に抑えたいという考えも理解できる。

 今季の田中は、開幕節のノッティンガム・フォレスト戦(1-0)は出番がなく、続く第2節のブレントフォード戦(1-1)でも途中出場。9月5日に行なわれた第3節のブライトン戦(1-1)で今季初の先発出場を果たした。

 試合前には、ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督にリーズの危険な選手として名指しされていた。そんななかで田中は印象的なパフォーマンスを披露し、先制点をアシストしてみせた。
 
 そして14日に開催された第4節のニューカッスル戦(4-1)でも先発に名を連ね、2試合連続のスタメン出場を果たした。32分にはミドルシュートを放つと、ディフレクションしたシュートはゴールに吸い込まれ、やや幸運な形でリーズに先制点をもたらした。当初は田中のゴールとされたものの、後にニューカッスルのルイス・マイリーのオウンゴールに訂正された。

 田中は非常に落ち着いており、リーズの好プレーの多くで中心的な役割を担っていた。チームの攻撃を組み立て、試合をコントロールする姿は、チャンピオンシップ時代を思い出させた。

 一方で、1-0で迎えた40分には相手からほとんどプレッシャーを受けていない状況にもかかわらず、ボールをロスト。相手のカウンターを受けて、ハービー・バーンズに決定機を与えた。もしこれを決められていれば、1-1の同点となり、リーズにはプレッシャーがかかっていただろう。