「高すぎて買えない」36.5万円の新型iPhoneが期待外れなワケ。日本人の“iPhone離れ”が加速か
毎年秋の発表会では、メインストリームiPhoneの最新モデルが発表されるのが恒例となっている。しかし今回発表されたiPhoneは、「iPhone 18 Pro」と、新機軸の「iPhone Duo」のみであり、予想されていたiPhone 18の登場は“おあずけ”となった。その他、AirPodsとApple Watchのモデルチェンジも紹介されたが、「iPhone Duo」の登場以外は、比較的小粒のアップデートに留まる。
そこで今回は、この新製品に触れつつ、iPhoneにこだわってきたユーザーの“身の振り方”についても考えてみたい。
◆新製品「36.5万円」の衝撃!!
手っ取り早く言って、iPhone Duoはいわば“貴族のスマホ”だ。
その最大の理由はもちろん価格だ。256GBモデルで364800円、2TBのストレージを内蔵したモデルでは574800円という価格設定は、これまでiPhoneの価格帯を大きく上回っている。
ちなみに、同日に発表されたiPhone 18 Proの価格は、256GBモデルで219800円、2TBモデルで429800円なので、iPhone DuoはProよりも14.5万円高いことになる。まるでProが相対的に安く見えるほどの価格差だ。
べらぼうに高額なiPhone Duoは何が特別なのかというと、折りたたんで小さな画面で使ったり、開いて大きな画面(iPad mini相当)で使ったりできる、いわゆる「フォルダブル」機種である。
つまり差額の14.5万円は、iPhoneをパカパカするために支払う代金ということだ。これはiPad miniを買ってお釣りが来るほどの額だが、iPhone Duoを買えば、両方持ち歩く必要はなくなるというメリットがあるにはある。
2022年に急激な円安が到来して以来、5年にわたって日本では「iPhoneが高すぎる」と感じるユーザーが増えているが、この新製品に関しては、為替相場がどうこうという問題ではない。ほとんどの欧米人にとっても高すぎる価格設定だからだ。
かくしてiPhone Duoは、情報生活を豊かにするガジェットというよりも、顕示的消費のためともいえる商品としてデビューすることとなった。iPhone 18の発売を遅らせるなど、マス層を後回しにする高級路線が、ターナスCEOの特色になってしまうのだろうか……。
◆フォルダブルはやっぱり不人気?
iPhone Duoの持つフォルダブル構造自体は、真新しいものではない。サムスンの初代フォルダブル端末「Galaxy Fold」が発売されたのは2019年秋で、Appleはサムスンに7年遅れということになる。もちろんAppleならではの技術的改良点は複数あるのだが、フォルダブル市場では明確な後発組だ。
