LGのスマートテレビがローカルネットワークをスキャンしてスマートフォンや周辺機器を特定していることが判明しました。画面をオフにした状態でテレビがマイク音声を録音できることも確認され、その後インターネットに再接続するとデータをアップロードしていたことも分かりました。

216,000,000 Spy TVs | The LG Smart TV Problem - YouTube

LG smart TVs caught logging audio with screen off and snooping on local devices - Notebookcheck News

https://www.notebookcheck.net/LG-smart-TVs-caught-logging-audio-with-screen-off-and-snooping-on-local-devices.1391214.0.html

セキュリティ研究者らが「LG G5」を含む市販のLG OLEDモデルをテストしたところ、これらのモデルスマートフォンやスマートウォッチなどローカルネットワーク上のデバイスを積極的にスキャンしていることが確認されました。

スマートテレビはIPアドレスのほか、周辺にあるWi-Fiネットワークの名前や信号強度、位置情報も収集していました。



これらのデータは、LGのターゲティング広告部門であるLG Ad Solutionsに提供されています。この広告部門は同じネットワーク上にある他のハードウェアを追跡することで、アメリカだけで3億6300万台のデバイスにアクセスできるとしています。LGはスマートテレビの販売台数が全世界で約2億1600万台に上ると発表していることから、研究者らは「スパイテレビが2億1600万台ある」と指摘しました。



なお、調査したモデルではAutomated Content Recognition(ACR)と呼ばれる技術も動作していました。これは画面上の音声や映像をサンプリングしてデジタルフィンガープリントを作成し、ユーザーが何を視聴しているのかを記録する技術です。

テストでは、画面がスタンバイモードで電源オフになっている状態で、テレビがマイク音声を取得できることが確認されました。テレビはインターネットから切断された後も音声入力をローカルに保存し続け、ネットワークへの接続が復旧すると保存していたファイルをアップロードしていました。

セキュリティ研究者らはまた、webOSにおけるリモートコード実行の脆弱(ぜいじゃく)性があることも確認しています。研究者らは、調査したモデルが初期設定で幅広く情報を収集していることから、LG製テレビをインターネットから完全に切断し、代わりに外部ストリーミングデバイスを使用することを推奨しました。