Google Chrome 152.0.7977.83で「すべてのウィンドウを閉じたときにデバイスに保存されたデータを削除する」と設定していてもGoogle検索を1回行うとgoogle.comのサイトデータが残り、Chromeを終了して再起動した後も維持される現象をMac・iOS向けソフトウェア開発者のジェフ・ジョンソン氏が報告しました。Chromeへのサインインを無効にし、既定の検索エンジンをDuckDuckGoへ変更した状態でも再現したとのこと。ジョンソン氏は2020年にもGoogle関連サイトのデータが自動削除されない問題を報告しており、約6年ぶりに似た挙動が確認された形です。

Chrome again exempts Google from user site data settings

https://lapcatsoftware.com/articles/2026/9/1.html



ウェブサイトを開くと、Cookieやウェブサイトがブラウザ内に情報を保存できるローカルストレージなど「サイトデータ」がログイン状態や各種設定などを維持するために端末へ保存される場合があります。

Google Chromeには、ブラウザの利用後にサイトデータを端末へ残したくない場合に備えて「すべてのウィンドウを閉じたときにデバイスに保存されたデータを削除する」という設定が用意されています。Chromeの設定画面に表示される説明では、すべてのChromeウィンドウを閉じると大半のサイトからサインアウトする一方、Chrome自体へサインインしている場合はGoogleアカウントが例外になるとされています。



ジョンソン氏はChrome 152.0.7977.83をインストールした2台の異なるMacで検証しました。既定の検索エンジンが影響している可能性を排除するためGoogleからDuckDuckGoへ変更し、Chromeにはサインインせず、Chromeへのサインイン機能自体も無効化。さらに「chrome://settings/content/all」を開き、保存されているサイトデータが0バイトであることを確認してからテストを始めています。



準備を終えた状態でGoogle検索を1回実行し、開いていた唯一のChromeウィンドウを閉じました。その後、サイトデータの一覧を確認するとgoogle.comのデータが1216KB保存されていました。さらにChromeを完全に終了して起動し直してもデータは残ったまま。ジョンソン氏がgoogle.comのデータを手動で削除して同じ操作を繰り返した場合も、再びデータが保存されたと報告しています。



Chromeのプロファイルフォルダーを調べたところ、残っていたサイトデータにはCookie、ローカルストレージ、セッションストレージが含まれているように見えたとのこと。ジョンソン氏が確認した範囲ではwww.google.comだけが削除設定の対象外になっていました。ただし保存データの具体的な内容や、問題がいつ発生し始めたのかは判明していません。

よく似た問題は2020年にも発生しています。当時ジョンソン氏はChrome 86.0.4240.75で「Chrome終了時にCookieとサイトデータを消去する」と設定しても、Google検索やYouTubeに関する一部の保存データが残ると報告。Googleは一部の自社サイトでCookieの削除に影響するChromeの不具合があることを認め、修正すると説明しました。The Vergeはその後、Chrome 86.0.4240.111ではYouTubeのローカルストレージが削除されるようになったことを確認しています。なお、当時google.comでデータが再び現れる現象の一部については、Chromeの新しいタブにGoogle検索欄などが含まれていたためデータが再生成される挙動だったとGoogleが説明しています。

2026年に確認された問題は2020年の症状とよく似ていますが、原因まで同一なのかは記事作成時点で分かっていません。ジョンソン氏は意図的な動作だとする見方よりも単純なミスと捉える立場を示した上で、「Googleは品質管理を改善して単体テストなどを導入してはどうか」と述べています。