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新たな経営体制で再始動

英国の高級車メーカーである『ブリストル・カーズ(Bristol Cars)』が、V10エンジン搭載モデル『ファイター』の生産を再開する。待望の事業再始動に向けた第一歩であり、今後数年のうちに新型車が加わる見込みだ。

【画像】15年越しに生産再開! ガルウィングドアを備えたラグジュアリースポーツカー【ブリストル・ファイターを詳しく見る】 全28枚

同社は1947年に初の乗用車『400』を発売して以来、少量生産の高級車を展開してきたが、2011年に活動を停止した。今回、新たな経営体制の下、15年に及ぶ休眠期間に終止符を打った。


生産再開されたブリストル・ファイター    ブリストル

ファイターは2004年、ダッジ・バイパーから流用した8.0L V10エンジンを搭載し、最高出力600psを発生するガルウィングドアのラグジュアリーGTとして発売された。最高速度338km/hを誇り、同社が破産管財手続きに入った2011年まで少量ながら生産が続けられた。登録されたのはわずか13台とみられている。

現在、ブリストル・カーズは英国の自動車メーカー(社名は未公開)と提携し、初期生産時に残された未完成のシャシーを用いて、オリジナル仕様のファイターをさらに5台生産する予定だ。

まずは5台のファイターを完成させる

この5台は従来のコンティニュエーションモデル(継続生産車)ではなく、「製造年」の2008年に準拠した当時のナンバープレートが装着される。左ハンドル車と右ハンドル車の両方が用意され、英国では個別車両承認(IVA)を通じて販売される。

その最初の1台が、英国で開催されたサロン・プリヴェで公開されている。ブラックのボディにタンカラーのインテリアを組み合わせた仕様だが、残りの4台については購入者の要望に応じてカスタマイズが可能だ。価格は未公表だが、オリジナルモデルの定価23万5000ポンド(約4980万円)をはるかに上回る価格になるだろう。


生産再開されたブリストル・ファイター    ブリストル

ブリストル・カーズは次のように述べている。

「5台のファイターのシャシーと生産枠が存在すること(うち1台はすでに完成済み)は、単なるモデルの復活以上の意味を持ちます。これは生産終了時に未完のまま残されたプログラムを完結させ、ブリストル・カーズをその歴史の一部と再び結びつけ、同ブランドの復活における第一章を築くものです」

さらに、ファイターの生産完了は「かつてのブリストルと、今後目指す姿との架け橋となる」と付け加えている。

ファイター生産終了後の計画はまだ不明だが、同社は「ブリストルの復活に向けた第一歩であり、これがすべてではない」と強調している。

元従業員が会長として音頭をとる

AUTOCARの取材によると、さらなるモデルの生産も検討されており、過去のモデルの復活ではなく、新規で開発される可能性もあるという。ブリストル・カーズは、「常に当社を特徴づけてきた個性、エンジニアリングの誠実さ、そして職人技」を忠実に守り続けると約束している。

ブリストル・カーズの復活は、新オーナー兼取締役のポール・キング氏が、会長のリチャード・ハケット氏と協力して主導している。ハケット氏はかつて、トニー・クルック氏がトップにいた時代から同社で働いており、「会社の歴史、モデル、そして顧客基盤に関する第一人者」と評されているという。また、過去10年間にわたり、世界有数のブリストル正規ディーラーの共同経営者でもあった。


生産再開されたブリストル・ファイター    ブリストル

ハケット氏は、ブリストル・カーズを「独自のやり方」で知られる企業と表現し、「決して大衆市場向けのメーカーではなかった」と強調した。

「ブリストルは、個性、エンジニアリング、そしてブランドに共感する人々のために、少数の卓越したクルマを生産してきました。ブリストルの創立80周年に会長として復帰できることは、この上ない光栄です。これは、ブリストルを特別たらしめたすべての要素を尊重しつつ、このブランドに未来を与える絶好の機会であると捉えています」とハケット氏は力を込めた。