阪神・佐藤輝明 「サンデー輝」の35号 「(いいアプローチができて)良かったです」
◇セ・リーグ 阪神1-4DeNA(2026年9月6日 甲子園)
阪神・佐藤輝明内野手(27)が6日のDeNA戦で2試合ぶりの35号を放った。0-3の4回に反撃のソロを右中間最深部に打ち込み、甲子園では13本目を数えて23年の自己最多に並んだ。本塁打王争いで前日2本差に迫られた後輩の森下を再び突き放し、日曜日は打率4割を超える“サンデー輝”が3冠を独走中。チームはDeNAに敗れて2連敗を喫し、2位・巨人とは2・5ゲーム差の接近を許した。
試合前練習でグラウンド入りした際、佐藤輝には必ず行う日課がある。「センターの旗を見て風を確認します」。台風の影響もあって前日に続き、聖地・甲子園には浜風とは逆の左翼から右翼方向へ強風が吹いていた。その“追い風”を利用する、お手本のようなアーチを架けた。
「(いいアプローチができて)良かったです」
3点劣勢の4回2死無走者の2打席目だ。カウント2-1からの4球目、竹田が真ん中付近に投じた148キロ直球を一振りで仕留めた。高々と上がった角度37度のムーンショットが風にも乗って右中間席へ飛び込むと、聖地は地鳴りのような大歓声に包まれた。今季35号弾は9月5戦5発目の一撃。試合前時点でDeNA戦はカード別ワーストの打率・264。前日5日の同カードでは内角攻めに苦しみ4打数無安打に封じ込められていたが、その鬱憤(うっぷん)をバットで晴らした。前夜に2本差に迫られた森下を再び突き放す貫禄の放物線を描いた。
「サンデー輝」は健在だ。曜日別では唯一の打率4割超えをマークするなど、圧倒的な成績のままに躍動した。「たまたまだと思う。特に何も考えてはないですよ。あした(月曜日)が休みだから打てるわけじゃないです(笑い)」。本人は冗談交じりにそう話すが、日曜日は家族連れや子どもたちも多く来場する。日頃からファンサービスを大事にする男がこの夜もバットで魅了。「日曜日に本塁打を打てばチーム22連勝」、「チームの日曜日は11連勝」だった不敗神話はともにストップしても、サンデー輝のバットは止まらなかった。
DeNAに痛恨の連敗を喫し、今季の対戦成績はこれで10勝10敗。マジック18は変わらず3連勝した巨人に2・5ゲーム差に接近を許した。それでも心配はいらない。猛虎には打率・320、35本塁打、92打点で3冠王をひた走る背番号8がいる。通算159本塁打は虎戦士歴代10位タイにランクイン。日曜日の数字は突出していても、この男に曜日は関係ない。いつでも、打つ。(石崎 祥平)
○…佐藤輝(神)が4回に35号ソロ。プロ通算159本目で、阪神選手では桧山進次郎に並ぶ歴代10位になった。甲子園での本塁打は今季13本目で23年に並ぶ自己最多になった。
○…今季日曜日の本塁打は8本目で、火曜日に並ぶ最多。打率は・415(82打数34安打)で曜日別唯一の4割台を誇る。また通算159本塁打でも、日曜日は最多の34本。日曜日に本塁打が出れば、22年6月12日のオリックス戦からチームは22連勝していたが、この日の敗戦で記録がストップしている。

