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福島大学は9月1日、学歴をテーマとするYouTubeチャンネル「wakatte.tv」が同大を取り上げた動画をめぐり、学生に相談窓口の利用を周知するとともに、SNS上での反論や誹謗中傷を控えるよう注意喚起したことを明らかにした。弁護士ドットコムニュースの取材に回答した。

問題となった動画は8月28日に公開された。学生が放射能研究を「福島ならでは」と話したのに対し、出演者が「福島大には触らせたくない」と発言。この場面がSNSで拡散され、批判が相次いだ。

動画は一度非公開となった後、8月31日夜に注意を促すテロップを加えたバージョンが再公開されたが、9月1日午後6時50分現在、再び視聴できなくなっている。

出演者の高田ふーみん氏は同日、自身のXで大学側に「お詫び申し上げます」と謝罪した。

福島大学も同日、佐野孝治学長名の声明を公表。「教育・研究活動に真摯に取り組んでいる学生・教職員が、尊厳を傷つけられることがあってはならない」と表明している。

●「事実確認と必要な対応を進める」と学生に伝達

動画に出演した学生らは、それぞれの出身高校やその偏差値とともに紹介されていた。福島大学は弁護士ドットコムニュースの取材に対し、学生への対応について「学生の不安に寄り添い、学生の尊厳と学び・研究を守る大学の姿勢を示すとともに、事実確認と必要な対応を進めることを伝えました」と説明した。

そのうえで「SNS上での反論・拡散や誹謗中傷を控えるよう注意喚起し、必要に応じて相談窓口を利用するよう学生に周知しました」としている。

●撮影の「申請はありませんでした」

動画の撮影について、事前に申し込みを受けていたか尋ねたところ、大学は「学内での活動に関する申請はありませんでした」と回答した。

動画にはキャンパス内で撮影されたとみられるような場面もあるが、学内での撮影に許可が必要かどうかについては回答しなかった。

●チャンネル側とは「連絡を取っておりません」

wakatte.tv側から大学に連絡や説明、謝罪があったかについては「現時点(編集部注:1日午後6時ごろ)で、wakatte.tvとは連絡を取っておりません」と答えた。

動画の削除要請や抗議など、具体的な対応を予定しているものはないとしている。

偏差値めぐる質問には「回答控える」

動画は「入試ラクすぎ?」「国公立最下位!?」と題され、東北地方の国公立大学の序列を示す場面もある。

入試難易度や偏差値を前面に出して大学を取り上げる発信について、どのように考えているか尋ねたところ、大学は回答を控えた。

●非公開→再公開→再び非公開、出演者が謝罪

出演者の高田ふーみん氏は9月1日、自身のXで「今回の動画における発言について、私たちの言葉足らずな表現により意図とは異なる形で多くの方に伝わってしまい、福島大学の皆様および関係者の皆様にご不快な思いとご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます」と謝罪した。

さらに「福島大学で原子力を学ぶ意義や経緯、そして日々研究に取り組む学生の皆様の志に対する配慮が決定的に不足していたと痛感しております」と述べ、動画を削除する考えを示した。