交通検証人が、YouTubeチャンネル「交通系検証チャンネル」で、『東京23区にあるのに人が消えた。もっとも利用者の少ない駅。大都会に潜む過疎駅の正体』と題した動画を公開。大都会にありながら利用者が極端に少ない2つの過疎駅の現状と、その背景にある都市開発のカラクリを解説した。

動画の前半では、ゆりかもめの青海駅を訪問。1日平均の利用者数が1483人と、東京23区内の鉄道事業法適用駅で最も乗降人員が少ない駅である。過疎化の決定的な要因は、駅に隣接していた巨大複合商業施設であるパレットタウンが2022年に営業終了したことだ。交通検証人は、青海駅が同施設という「単一の磁力のみに依存していたため」、施設の消滅とともに「見事なまでの単一磁力依存の脆弱性を証明する実験場となった」と分析する。

後半では、東京モノレールの整備場駅へと移動する。利用者が23区で2番目に少なく、奥多摩駅と同水準というこの駅は、羽田空港に隣接しながらも一般旅客の利用を想定していない。駅周辺は保安・工業専用地域として厳格なゾーニングが施されており、一般の商業施設やマンションの建設が事実上不可能となっている。駅の出入り口は雑草が茂る空き地に面し、改札機は1台のみ。周辺の数少ない商業施設として機能するローソンが、ここで働く人々にとって「まさに生命線」となっている様子が収められている。

しかし、青海駅周辺では新たなアリーナの建設が進み、整備場駅では運河をまたぐ人道橋であるあおぞらばしの完成により対岸からのアクセスが可能になるなど、復権の兆しもある。都市の盛衰と交通インフラの密接な関係を浮き彫りにし、街づくりの奥深さを学べる非常に興味深い内容となっている。

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