冷たいビールがキーンとしみる。夏ならではの“知覚過敏”の意外な原因と「やってはいけない」NG歯磨き
「朝起きると顎が疲れている」「歯が欠けたことがある」「無意識に歯を食いしばっている」などのサインがある人は無意識の歯ぎしりやくいしばりがあるかもしれません。
◆ちょっと待って!夏特有の「酸蝕歯(さんしょくし)」にも要注意!
注意すべきはビールだけではありません。酸性の飲食物によって歯の表面がダメージを受けると、知覚過敏が起こりやすくなることがあります。スポーツドリンクやレモンサワー、夏バテ防止の黒酢ドリンクなどの酸が強い飲み物をダラダラと飲み続けることで、歯の表面のエナメル質が溶けてしまい、知覚過敏を引き起こす原因となります。
◆知覚過敏を感じた時に「やってはいけない」NG歯磨き3選
NG①ゴシゴシ力を入れて磨く
強く磨く=きれいになるではありません。強い歯磨きは、むしろ、歯ぐきや歯の根元への負担になる可能性があります。力が入りすぎてしまう人は、鉛筆を持つように歯ブラシを持つ「鉛筆持ち(ペングリップ)」にすると、力をコントロールしやすくなります。毛先が広がらない程度の力で、歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨きましょう。
NG②「しみるから」と歯磨きをやめる
「歯磨きするとしみるから、その部分は避けています」という患者さんも多いのですが、歯磨きを避けてプラークが残れば、歯ぐきの炎症や歯周病のリスクにつながります。「しみる=磨かない」ではなく、しみる原因を確認しながら、やさしく丁寧に磨くことが大切です。
NG③研磨力だけを重視した歯磨き
ホワイトニング目的で強い研磨剤の入っている歯磨き粉を使っている人は、知覚過敏症に有効な成分が入っている歯磨き粉を選んで使用しましょう。例えば、「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」は神経に刺激が伝わるのをブロックするような働きがあります。また、むし歯予防に有効なフッ素も、歯質を強化してくれるため、知覚過敏に効果的です。自分の歯の状態に合った歯磨き剤を選ぶことが大切です。
◆じゃあ、どうすればいい?「しみる歯」のセルフケア
①歯ブラシを強く押しつけない
歯ブラシは毛先が歯に軽く当たればOKです。力いっぱいゴシゴシ磨いた方が磨けている気がすると言われる患者さんも多いのですが、力いっぱいゴシゴシすることで、歯の表面や歯茎が傷ついてしまいます。その結果、歯茎が下がり、知覚過敏症が生じる原因となります。歯ブラシの際にどうしても力が入ってしまう人は、鉛筆もち(ペングリップ)にすることで力が軽減できます。また、歯がしみて歯磨き時に痛みがある場合は、歯科医院で相談をし、部分的にやわらかい歯ブラシを使用する、小さいヘッドの歯ブラシを選んで少しずつ歯磨きをする、知覚過敏症の方向けの歯ブラシと表示してある歯ブラシに変える、など製品の選択を変えてみるのも良いかもしれません。
