70代の父は週に「2~3回」しか車に乗りませんが、「買い物や通院に必要だから手放したくない」と言います。維持費を考えると、タクシーなどに切り替えたほうが安いのでしょうか?

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70代になると、車に乗る機会が以前より減る人もいるでしょう。しかし、買い物や通院に使っている場合、「日々の生活に車が欠かせない」と感じる人も少なくありません。   一方、車はあまり乗らなくても、税金保険料、車検費用などがかかります。そのため、週に2~3回程度の利用なら、タクシーなどに切り替えたほうが家計の負担を抑えられる可能性があります。   本記事では、車を所有する場合とタクシーを利用する場合の費用を比較し、車を手放すか判断する際のポイントを解説します。

週2~3回しか乗らなくても車の維持には年間20万円以上かかることがある

車の維持費は、乗った回数だけで決まるわけではありません。ほとんど乗らなくても、自動車税や自賠責保険料、車検費用などが発生します。
ある試算によると、排気量1500ccクラスの普通車の年間維持費は約23万円です。内訳には自動車税3万500円、任意保険料約6万円、ガソリン代約8万円などが含まれています。
ただし、このガソリン代は年間5000キロメートル走る場合の試算です。週2~3回、近所への買い物や通院だけに使うなら、走行距離が短くなり、ガソリン代は少なくなるでしょう。
一方、走行距離が短くても自動車税や保険料、車検費用などの負担はなくなりません。また、自宅に駐車スペースがなく月極駐車場を利用していれば、さらに費用がかかります。
まずは税金保険、車検、ガソリン駐車場、修理など、1年間に車へ支払った金額を合計してみましょう。実際の維持費が分かれば、タクシーとの比較もしやすくなります。

週2~3回の利用ならタクシーのほうが安くなるケースも

タクシーのほうが安いかどうかは、利用距離と回数によって変わります。
例えば、タクシーを週2回利用し、1回の外出で往復4000円かかるとします。年間52週なら約41万6000円です。この場合、駐車場代がかからず維持費が低い車であれば、車を持ち続けたほうが安い可能性があります。
一方、往復2000円で週2回なら、年間約20万8000円です。仮に車の維持費が年間23万円なら、単純計算でタクシーのほうが約2万2000円安くなります。
通院だけなら、さらに金額を抑えられるケースもあります。例えば、片道3キロメートル程度の通院を月2回往復し、1回の往復料金を2600円とすると、年間では6万2400円です。
このように、「週2~3回なら必ずタクシーのほうが安い」とはいえません。自宅からスーパーや病院までの距離によって結果は変わります。「1回の往復料金×年間の利用回数」で費用を計算し、車の年間維持費と比べることが大切でしょう。

車を手放す前にタクシーや公共交通機関で生活できるか試してみよう

金額だけでタクシーのほうが有利でも、すぐに車を手放す必要はありません。車を日常的に利用している人にとっては、「好きな時間に病院やスーパーへ行ける」という利便性や安心感も、車を所有するメリットのひとつだからです。
そこで、まずは1ヶ月ほど車をなるべく使わず、タクシーやバスなどで生活してみる方法があります。実際に試せば、毎月の交通費だけでなく、買い物や通院に不便がないかも確認できます。
また、運転免許を自主返納した高齢者などに対し、自治体や事業者が公共交通機関の運賃割引などの支援を行っている地域もあります。利用できる制度は地域によって異なるため、住んでいる自治体などに確認してみましょう。
運転に不安がある場合は、費用だけでなく安全面も含めて考えることが大切です。家族だけで判断が難しければ、高齢ドライバーや家族が利用できる安全運転に関する相談窓口を活用する方法もあります。

車とタクシーのどちらが得かは年間の移動費と利便性を比べて決めよう

週2~3回しか車に乗らない場合、タクシーへ切り替えることで年間の負担を減らせる可能性があります。特に駐車場代がかかる場合や、車検・修理費が増えている場合は、一度比較してみる価値があるでしょう。
ただし、タクシーの料金や利用しやすさは地域によって異なります。まずは現在の車に年間いくら使っているのかを計算し、同じ移動をタクシーなどに置き換えた場合と比較してみてください。
さらに、一定期間「車を使わない生活」を試せば、費用だけでなく生活への影響も確認できます。本人の利便性や安心感にも配慮しながら、無理なく利用を続けられる移動手段を検討することが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー