山梨・顧問が弁当に気を取られ全中リレーの「申し込み遅れ」で選手ら欠場 昨年も同県卓球部で提出忘れ
20日から23日に山口県で開催された「第53回全日本中学校陸上競技選手権大会」で、女子4×100メートルリレーの予選に出場予定だった山梨県甲府市立上条中陸上部の生徒らが、エントリー用紙の提出が遅れたために出場不可となった。
日本陸上競技連盟では、公式サイト上にリレー・オーダー用紙のテンプレートを掲載。用紙の注意書きには「この用紙は、各ラウンドの第1組目の招集完了時刻60分前までに競技者係に提出する」との記載がある。
同市教育委員会などによると、同種目に出場する4人は21日の競技に出場予定で、用紙は顧問の男性教諭が提出する予定だったが、教諭らは弁当の受け取り時間と重なり提出を忘れ、制限時間を8分過ぎてしまったという。教諭らは、「生徒たちに非はない」として、出場が認められるよう同大会実行委員会に求めたが認められず、欠場に至った。
同校では再発防止として、「複数の顧問が前日までに提出が必要な書類を確認するとともに、提出者も事前に決めることを徹底する」とし、「生徒のこれまでの努力と保護者の支援を無駄にしてしまい申し訳ない」とコメント。26日、同校では生徒の保護者らにも経緯を説明し、謝罪したという。
同日の「読売新聞」(読売新聞社)では、同実行委員会の前原大地委員長を直撃。これに、前原委員長は「大会のルールにのっとっての対応で、これまでも同様に対応している」と応じ、対応に問題はないとの見解を示した。
実は同県、これが初めてではない。昨年7月にも同県内の中学校で卓球部の顧問教員が、県大会への出場申し込みを行わなかったため、部員の生徒たちが同県の選手権大会に出場できなかったことを同月、「YBS山梨放送」が取り上げていた。
同番組によると、「県中学校卓球選手権は、上位の関東大会もある大規模な大会」だと報じ、「通常、卓球部がある全ての中学校が参加しますが、郡内地域のある中学校では、顧問が大会への申し込みをせず、希望する生徒が参加できませんでした」と詳細を伝えた。その理由として、「顧問が大会に参加する必要がないと勘違いし、申し込んでいなかった」とし、学校側は生徒に謝罪。保護者向けには説明会を開いたという。
一般的に部活動の運営は、一部の教員に依存しており、大会の申し込みや連絡業務は顧問の責任で行われることが多く、これらの件は、部活動の教育的価値を改めて問い直す契機となったともいえる。今後は、再発防止策の具体化が課題となる。
生徒と一丸となって汗をかいた教諭のミスではあるが、無条件で敗退を喫した選手の無念は言葉では言い表せないだろう。部活動の管理体制やサポート体制の見直しが改めて求められる。

