「みい山」アニメ化決定から1カ月も懸念の声やまず 中止求めるオンライン署名が発足 団体の意見書公表も
漫画「みいちゃんと山田さん」のアニメ化決定を巡り、否定的な声がやまない状況が続いている。アニメ化の発表から1カ月が経過しようとしている現在、複数のオンライン署名サイトでアニメ化に反対する署名が立ち上がり、支援団体が意見書を公表。制作委員会の対応が待たれる。
「みいちゃんと山田さん」は2012年の東京・新宿を舞台に、キャバクラで働くことになった不器用で“ちょっと足りない”新人キャバ嬢の「みいちゃん」と、先輩キャバ嬢の「山田さん」の交流を描く。一方で、作中では発達障がいをめぐる課題や夜の街での搾取、DVなどの現代社会が抱える問題もリアルに取り上げている。SNSでは知的・発達特性がある人に対する蔑称として「みいちゃん」が使われることがあるだけに、アニメ化決定の際には「差別や迫害・いじめを助長するのでは」といった懸念の声が上がっていた。
一連の経緯を受け、アニメ制作委員会は「原作の持つテーマやメッセージを尊重するとともに、偏見や誤解を助長することのないよう、専門家の助言等も得ながら、適切なレーティングや注意喚起を記載するなど、慎重に制作を進めてまいります」との声明を発表した。
しかしながら、中止を求める声は止まず、オンライン署名サイト「change.org」「voice」でアニメ化に反対する署名が立ち上がった。「私も軽度知的障がいを持つ当事者です。アニメ化によってアニメをみた人から偏見の目に晒されるのは怖いです」といった当事者の切実なコメントも書き込まれている。
また、精神障がい者の権利擁護などに取り組む全国「精神病」者集団、知的・発達障害のある人や子どもの権利擁護に取り組む「全国手をつなぐ育成会連合会」が意見書を公表。「障害者に対する既存の偏見や誤解を助長するものであると考えます」との見解を示した。
一方でSNSでは「作品を作る自由・見る自由も守られるべき」「私があのマンガで救われた事は事実」などの声が上がるなど、アニメ化中止の声への懸念も多く見られる。

