新日本プロレス「G1初優勝」大岩陵平、一夜明け会見で「新日本」と「ノア」技術面の違いを明かす「よく感じるのは『間』が違う」
新日本プロレス「G1クライマックス」で初優勝した大岩陵平が17日、中野区内の事務所で優勝一夜明け会見を行った。
決勝戦で上村優也と場外戦一切なしのストロングスタイルの激闘を展開。大岩のヘッドロックと上村の左腕へのリストロックが真っ向からぶつかる白熱の攻防は、35分10秒、ビッグロックで大岩が勝利し、初優勝を飾った。
大岩は2023年9月から国内武者修業した。ここで小川良成から徹底した指導を受け成長した。新日本へ凱旋する前には小川からノア残留を求められるなど才能を絶賛された。
会見で大岩は優勝後に小川には連絡していないことを明かし「ちょっと僕から連絡します、ご挨拶がてら」とほほ笑んだ。
今大会で「ヘッドロック」の一点攻めに開眼。この攻撃は「ノアの1年間の修行があったからこそのこだわりなのか?それともそれをベースにして発展・進化させたものなのか?」を尋ねられると「ノアではその一点攻めはもちろん教えてもらってたんですけど、凱旋してからもずっと使ってて、でもヘッドロックがこうやってフィニッシュ取れるぐらいまで精度上がったのはこの『G1』、特にSANADA戦だったかな」と明かした。
続けて「その前にYuto‐Ice.と戦ってあっちの土俵で戦って負けてしまって、一回考え直して、テクニックもっと真剣に取り組まないとなと思って、スタイルしっかり見直して闘ったのがYuto‐Iceの次のSANADA戦。そこからその試合は本当にヘッドロックだけでがんばってみようと思ってやってたんですけど、それでフィニッシュ取ってからすごい自信になって、それでカラム戦とかは腕攻めて、でヘッドロックも使ってっていう2点攻めもちょっとずつ精度上がってきて、だからノアでは基礎を学んで、そこから成長させたのは自分自身だと思っています」と説明した。
さらに技術面でノアと新日本プロレスの明確な違いを聞かれ、こう明かした。
「自分がよく感じるのは『間』が違うなっていうのは思いますね。相手が、例えば新日本プロレスの選手って自分が攻撃したら、相手と触れてない時間が多いと思うんですよ。でもノアの選手は自分攻撃して、その間も腕を持ってたり、ヘッドロックでずっと抑えてたりっていう、常に相手と密着してる状態が多いので、それでいつ動かれてもこっちも対応できるっていうのはあると思います」
新日本プロレスでベースを築きノアの技術を吸収。そして凱旋後は、両団体の神髄を兼ね備えて進化しデビュー4年11月と史上最速での「令和の夏男」に駆け上がった。
思えば新日本は言うまでもなくアントニオ猪木さんが創始者。全日本プロレスでデビューしたノアの小川は、ジャイアント馬場さんが師匠だった。そして、その源流をさかのぼると日本プロレス界の父・力道山がいる。大岩は、力道山から「馬場」「猪木」両巨塔の系譜を同時に受け継ぎ、進化させ、新たな歴史の扉を開いた。
来年2027年は、新日本と全日本が旗揚げ55周年を迎える。大岩の戦いに日本プロレスの伝統と歴史の「粋」が結集している。
(福留 崇広)
◆大岩陵平(おおいわ・りょうへい)1998年11月7日、愛知・江南市生まれ。中学3年からレスリングを始め、2018年JOCジュニアオリンピックカップフリースタイル86キロ3位入賞。20年12月に行なわれた新日本プロレスの新弟子テストに合格。法政大学を卒業後のし21年4月に入門。21年8月24日、後楽園ホールでの藤田晃生戦でデビュー。22年4月18日、名古屋国際会議場イベントホールで藤田を下しプロ初勝利。23年9月からプロレスリング・ノアへ国内武者修業。24年9月29日の神戸ワールド記念ホール大会から新日本プロレスへ凱旋する。得意技・THE GRIP、サイドスープレックス。身長180センチ、体重110キロ。
