@AUTOCAR

写真拡大 (全6枚)

ギアG230S プロトタイプ(1965年式)

「このクルマ以前に、クーペが存在していました。(映画プロデューサーの)バート・シュガーマン氏は、アメリカで乗りたいと考えたんですが、V8エンジンのスパイダーがご希望だったようです」。現オーナーのアナスタシア・ストラトゥラット氏が話す。

【画像】コンコルソ・ヴィラ・デステ2026とフオーリ・コンコルソ2026の様子 主な受賞車たち 全108枚

「(カロッツェリアの)ギア社は彼の要望を受け、230Sをベースにギア 450SSのエンブレムを与えたモデルを製作しました。マフラーは2本出しで、ダッシュボードも450SS用です。自分たちは、2012年のスペインでこれを発見したんですよ」


ギアG230S プロトタイプ(1965年式)

「1966年のバルセロナ・モーターショー以降、ずっとその土地にあったようです。レストア作業で、オリジナルのブルーの塗装が、ホワイトの層の下から表れました」

モンテヴェルディ375L パームビーチ(1974年式)

モンテヴェルディ・ミュージアムが2019年に閉館後、コレクターのアレクサンダー・ヴィースナー氏が維持するワンオフ・モデル。1974年に製作された2シーターで、フィッソーレ社製のコーチビルド・ボディが、クライスラー社製V8エンジンを包む。

ベースはモンテヴェルディ 375Cで、発表は1975年。走行距離は約8000kmと短く、当初の名義は、ブランド創業者のピーター・モンテヴェルディ氏だった。


モンテヴェルディ375L パームビーチ(1974年式)

オーバーン852 スーパーチャージド(1936年式)

1988年生まれの俳優、モーリス・シュヴァリエ氏がパリのディーラーへ注文した、オーバーン。ボディはコーチビルダーのアンリ・ラボルデット社製で、現オーナーのジェイソン・シュネック氏は、欧州仕様として現存する唯一ではないかと考えている。

「納車から数年後にアメリカへ運ばれ、自分が購入してからは12年目です。今回のイベントのため、1か月をかけて大西洋を横断させました。無事に届くか心配でしたが、この会場に来られたのは素晴らしい体験になりました」


オーバーン852 スーパーチャージド(1936年式)

フェラーリ275 GTB(1965年式)

英国を代表するコンクール・デレガンス「サロン・プリヴェ」を共同で立ち上げた、アンドリューとデビッドのバグリー兄弟にとって、仕事の延長といえた今回のイベント。所有するフェラーリ275 GTBを、自ら約1800km運転してイタリアへ持ち込んだ。

「わたしたちは普段から、愛車を実際に走らせるよう、オーナーへお伝えしています。自分たちも、それを実践したんです。3台のクルマを連ねて、5日間かけて運転してきました。ホテルの歯ブラシを使って、ホイールを昨日の夜に磨きました。息子とね」


フェラーリ275 GTB(1965年式)

番外編:対岸で開かれたフオーリ・コンコルソ

コンコルソ・ヴィラ・デステ2026と会期を重ねて、コモ湖の対岸で開かれていたのが、フオーリ・コンコルソ。美しい庭園を縫うように展示エリアが設けられ、ロードカーからレーシングカー、コンセプトカーまで、幅広いレア車が集合した。

今年のテーマは、ドイツの「クラフトマイスター」。以前にAUTOCARでもご紹介したマイバッハ・エクセレロの他、IMSA仕様のアウディ90 レーサーや、スポーツ・クワトロ S1 ラリーマシンなども展示されていた。


コモ湖の対岸で開かれた、フオーリ・コンコルソ2026の様子

会場の入口には「イノベーションの140年」というテーマで、9台のメルセデス・ベンツが並んだ。2024年式メルセデスAMG ワンから、1955年式300SLR、1952年式300SLレーサー、1907年式120hpに至るまで、同社の歴史が見事に表現されていた。

この他、190E 2.5-16 エボIIやポルシェ718 RSK、クレマー・ポルシェ935なども注目の的。ドイツの改造文化へ影響を受けたイタリア車も、興味深い展示だろう。ケーニッヒ仕様のフェラーリ・テスタロッサやF355などへ惹かれる人は、少なくないはず。

画像協力:BMW、フオーリ・コンコルソ