夏休みに小学生の息子が、私のクレジットカードでスマホゲームに「12万円」も課金…。友人から「親のカードだと返金されないこともある」と聞きましたが、子どもの無断利用でも返金は難しいのでしょうか?
オンラインゲームの課金トラブル
近年、未成年によるオンラインゲームの高額課金に関するトラブルが多く報告されています。消費者庁によると、20歳未満の契約当事者では、契約購入金額が10万円以上となる相談もあり、高額の相談が多い状況です。
未成年による課金トラブルは、ゲームへの課金方法や利用環境など、さまざまな要因で発生しています。実際にどのような相談が寄せられているのか、具体的な事例を確認しましょう。
未成年が課金していた事例
消費者庁や独立行政法人国民生活センターには、未成年によるオンラインゲームの課金に関する相談が寄せられています。相談事例をみると、トラブルは小学生だけでなく、就学前の子どもから中学生まで幅広い年代で発生しています。
決済方法は親名義のクレジットカードに限らず、プリペイド型電子マネーやキャリア決済などさまざまです。保護者が課金を把握していないまま利用が続き、クレジットカードの利用明細を確認した段階で高額請求に気付くケースもあります。
年齢や決済方法を問わず発生し得るトラブルといえるため、子どもが利用する端末や支払い方法を普段から確認しておくことが大切でしょう。
親のカード決済の場合返金してもらえるのか
親名義のクレジットカードでオンラインゲームの課金が行われた場合でも、返金を受けられる可能性があります。
ただし、すべてのケースが対象となるわけではなく、課金時の状況などを踏まえて個別判断になるようです。
消費者庁によると、未成年者のオンラインゲーム課金に関する消費生活相談のうち、相談員によるあっせんを受けたものや、助言を受けて相談者が自主交渉した1385件のうち、1207件で一部または全額の返金を受けており、全体の約87%を占めています。
消費者庁では、返金を求める際に、おもに次のような点を確認するとしています。
・法定代理人の同意を得ずに行われた課金か
・未成年者が自由に使えるお金で支払った課金だったか
・年齢を偽るなど、詐術に当たる行為がなかったか
・幼年者など、意思能力のない状態で契約したものか
上記のような内容を踏まえたうえで、返金の可否が判断されるようです。
一方、返金が認められないケースもあります。年齢確認画面で成年と回答していた事例や、保護者が課金通知を受け取っていたにもかかわらず課金が続いた事例では、返金は認められていません。
また、3歳の子どもによる月額500円の課金について、小遣いの範囲内と判断され、返金が認められなかったケースもありました。返金の可否は課金額だけで決まるものではなく、課金時の状況や事業者とのやり取りなども含めて判断される点を理解しておきましょう。
子どものオンラインゲーム課金を防ぐためにできる対策
オンラインゲームの課金トラブルを防ぐには、子どもへスマートフォンを渡す際の設定や管理方法を見直すことが大切です。独立行政法人国民生活センターは次のような対策をおすすめしています。
・保護者のアカウントにログインした状態でスマートフォンを子どもへ渡さない
・古いスマートフォンを渡す場合も、保護者のアカウントにログインしたまま利用させない
・子ども用アカウントを作成し、ペアレンタルコントロール機能で課金を承認制に設定する
・過去に登録したクレジットカード情報が残っていないか確認する
・アプリストア運営事業者から届く課金通知メールを定期的に確認する
課金トラブルは、保護者が気付かないうちに発生するケースもあります。端末の設定や決済情報を定期的に見直し、子どもが利用する環境を整えておきましょう。
親のカード決済でも、返金を受けられる可能性はある
親名義のクレジットカードでオンラインゲームの課金が行われた場合でも、状況によっては返金を受けられる可能性があります。
ただし、すべてのケースが返金の対象となるわけではなく、法定代理人の同意の有無や課金時の状況、年齢確認の方法などを踏まえて個別に判断されます。
返金を受けられないケースもあるため、子どもによる無断課金に気付いた際は、利用した決済方法や課金の経緯を確認したうえで、事業者や消費生活センターへ相談することが大切です。
日頃から端末の設定や決済情報を見直し、無断課金を防ぐ環境を整えておきましょう。
出典
消費者庁 オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル 概要(1~5ページ)
独立行政法人国民生活センター 子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意!!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

