重賞連勝を目指す酒井とゼンダンハヤブサ(撮影・西岡正)

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 「札幌記念・G2」(16日、札幌)

 勢いに乗るゼンダンハヤブサが重賞連勝を狙っている。3勝クラスの身ながら格上挑戦で臨んだ前走の小倉記念では鮮やかな差し切りV。5走前から手綱を取るベテランの酒井も、最終追い切りに乗るため栗東から函館に訪れるほど気合十分だ。再び激走を披露し、北の大地をジャックする。

 格上挑戦した小倉記念を制し、サマー2000シリーズで現在1位タイとなっているゼンダンハヤブサ。軽ハンデの恩恵があったとはいえ、点と点が一つの線でつながった結果。決してフロックではない。

 「調教が競馬に結びついた」と酒井が胸を張る。前走は1週前、そして当週と栗東坂路での追い切りに騎乗した。「1F目は捨てて3Fの追い切り。釣り上げてあごを上げてから、スッとおろすイメージ。うまく決め事を作ることができた」と人馬の意思疎通を取ることに成功した。

 レースは2角過ぎがポイントだった。「左へ行ったけど、ハミをずらして釣ったら、うまく抜けて掛からなかった。勝負の分かれ目ですね。調教でのやりとりが生きた」と勝因を分析する。

 開業1年目のトレーナーに勝利をもたらしたのも信頼関係によるもの。「橋田先生とは感覚が合うんです。追い切り時計は感覚でいいとおっしゃっていて、すごくやりやすい。先生に小倉記念を選んだ理由を聞いたら、『脚を開く分、小回りだと遠心力を押さえられるから向くと思った』と。距離は未知だったけど、落ち着きが出てきた今ならと感じたそう。すごいなって思った。こちらの感覚も大事にしてくれるし、柔軟性があって好きな先生です」とうれしそうに話す。

 コンビ5戦で2勝を挙げて“ゼンさん”と親しみを込める。函館の追い切り騎乗も自ら志願した。「環境の変化に順応しているのが分かったし、いい雰囲気。いい感触を得られた。斤量は増えるけど、前走のように自分の競馬に徹したい」とVのイメージを膨らませ、函館到着から丸1日もたたない間に栗東へとんぼ返りした。

 「トーホウジャッカルの札幌記念はチャンスだったけど8着で…。北海道の重賞を勝ちたい」。新たな相棒と11年越しのリベンジを果たす。