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 ◇ナ・リーグ ロッキーズ3―2ダイヤモンドバックス(2026年8月11日 フェニックス)

 鮮やかに立て直した。初回にいきなり2本のソロ本塁打を許したロッキーズの菅野は、その後を無失点。6回を6安打2失点にまとめ、今季日本投手単独トップとなる12勝目を手にした。「良い投球ができた。ある程度ゲームプラン通り」と納得の表情だった。

 初回1死からキャロルに右中間ソロ本塁打を喫し、2死からはマルテにも右中間にソロを被弾したが、全く動じなかった。「ちょっと(球が)甘く入っただけ」。続くアレナドにも三塁打を許したが、マキャンを空振り三振で切り抜けると、2回以降は多彩な球種をちりばめて、連打も長打も許さなかった。

 今季初対戦の1番ヌートバーには、5回1死のカウント1―2の場面で真ん中低め95マイル(約153キロ)直球がボール判定されたが、帽子を叩き「ABSチャレンジ」を要求し、ストライクに覆って見逃し三振。3打数無安打と仕事をさせなかった。粘投に打線も応え、6回に追い付き、7回に勝ち越した。

 「僕みたいなタイプは地道に対策を練って、それをいかに体現できるか。ゲームプランを大事にしつつ、柔軟性で対応できるか」。地区最下位に沈むチームで安定感が際立つ。21試合に先発し、5回以上を投げて3点以下だった試合は14度目。チーム勝利数47のうち、実に4分の1以上を一人で稼ぐ。「球種などの選択は間違っていなかったので、2回以降は投げミスしないことを心がけた」。36歳の右腕が、経験に裏打ちされた投球術で白星を積み重ねている。

 ≪最多は08年レッドソックス・松坂の18勝≫菅野の12勝目は、ドジャース・山本の11勝を抜いて今季日本選手トップに立った。日本投手の12勝以上は、昨年の山本の12勝に続いて延べ34度目。最多は08年松坂大輔(レッドソックス)の18勝。16勝が3度の野茂英雄、2度のダルビッシュ有と、黒田博樹岩隈久志前田健太が1度ずつ。15勝はカブス・今永と松坂、岩隈が1度ずつマークしている。