「破壊と再生プロジェクト」第1弾ではVsinger(ブイシンガー)ユニット「UTANOVA」を結成

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 「破壊と再生」……なかなか物騒な名前のプロジェクトが、VTuber業界で始まります。

 株式会社ONE LOOPが運営するVTuberプロダクション「アススタ」は、新たなコンセプトのVTuberユニットを継続的に立ち上げ、市場の反応に応じて継続、再設計、統合、活動終了を判断する「破壊と再生プロジェクト」を始動。

 第1弾として、歌を軸に活動するVsingerユニット「UTANOVA」の1期生オーディションを、8月12日に開始します。

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■ 売れなかったら「人」ではなく「企画」を見直す

 VTuberの活動スタイルは、ゲーム、歌、雑談、アイドル、教育、地域振興など実にさまざま。しかしアススタでは、どのようなユニットコンセプトが支持されるのか、その条件はまだ十分に整理されていないと考えているそうです。

 また、「成功する確率が高い既存の形式だけを繰り返していては、これまで表に出てこなかった才能や、新しいファン層と出会うことはできません」と、新たなコンセプトに挑戦する意義についても言及。

 そこでこの企画では、まず新しいコンセプトのユニットを実際に立ち上げ、オーディションへの応募状況やファンの反応、活動開始後の実績などを確認。支持を得たものは育て、思うような反応を得られなかったものは原因を分析し、再設計します。

 いわば、VTuberユニットそのものを市場に問いながらアップデートしていくスタイル。

 結果が出ていない企画を惰性で続けるのではなく、ときには一度壊して作り直す。プロジェクト名の「破壊」とは、そうした意味で付けられています。

 もっとも、コンセプトが市場に刺さらなかったからといって、所属タレント本人まで「需要なし」と判定されてしまうわけではありません。

 アススタは「企画の結果とタレント本人の価値を切り分ける」としており、ユニット終了後についても本人の希望や適性を確認し、別ユニットへの移籍や新たな活動方針を検討するとしています。

■ 第1弾は歌を軸にした「UTANOVA」

 そんな「破壊と再生プロジェクト」の第1弾となるのが、Vsingerユニット「UTANOVA」。

 歌を愛するVTuberが集まり、歌唱配信や「歌ってみた」動画、音楽をテーマにした企画など、一人では実現しづらい音楽活動に仲間と挑戦していくユニットです。

 オーディションでは、現在の歌唱技術だけでなく、音楽への熱意や活動を継続する力、発信力、メンバーと協力して作品や企画を作る姿勢なども重視。VTuber活動未経験者からの応募も受け付けます。

 合格者には、審査結果や契約内容、活動状況などに応じて、キャラクターやLive2D・3Dモデルの提供、専属マネージャーによる支援、活動方針やコンテンツ企画の設計、楽曲・音楽コンテンツに関する支援などが行われるとのこと。

 なお、すべてのサポートや出演機会が一律に保証されるものではありません。

■ 「失敗した企画」に才能を巻き込まないために

 運営側は今回のプロジェクトについて、「壊したいのは、結果が出ていないにもかかわらず、最初の企画・コンセプトを変えられないという固定観念」と説明しています。

 ひとつの企画では生かし切れなかった個性も、別のコンセプトやメンバーとの組み合わせによって魅力に変わるかもしれない……という考えです。

 VTuberのオーディションというと、どうしても「合格するか、落ちるか」「デビュー後に成功するか、活動を終えるか」という一本道をイメージしがち。

 その点、今回の仕組みは「ユニットがダメなら、人ではなくユニットの方を組み替える」という、少し変わった発想になっています。

 もちろん、どこまで市場の反応をもとに判断するのか、実際にユニット終了後の移籍がどのように運用されるのかは、プロジェクトが始まってみなければ分かりません。

 「破壊」の先に本当に「再生」が待っているのか。まずは第1弾「UTANOVA」が、その最初の試金石となります。

 「UTANOVA」1期生オーディションは8月12日よりUTANOVA特設ページを通じて募集開始。性別不問で、VTuberとしての活動経験がない人も応募可能。学生は対象外となっており、募集は定員に達し次第終了します。

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026081102.html