【阪神】大竹耕太郎が故郷の熊本思い涙の4勝目「被災された方は苦しい状況を打開しようと頑張っている」「逃げずに立ち向かう姿が伝われば」…チームは連敗止めて首位キープ
◆JERAセ・リーグ DeNA5―10阪神(6日・横浜)
生まれ育った大好きな故郷の風景を思い浮かべ、涙を抑えられなかった。6回4安打3失点で今季4勝目を挙げ、臨んだヒーローインタビュー。熊本市南区出身の阪神・大竹耕太郎投手(31)は、何度も言葉に詰まりながら思いを伝えた。
「自分自身は今シーズンなかなか勝てない試合が多くて、逃げ出したいような時もあるんですけど。被災された方はもっと苦しい状況を打開しようと日々、頑張っている。自分も逃げずに立ち向かう姿が、少しでも今後のみなさんに何か伝わればいいなと思います」
7月28日に熊本県で発生した最大震度7の大地震。球宴休暇で地元に帰省していた左腕も大きな揺れに見舞われ、恐怖を実感した。「当たり前の生活ができて、当たり前に野球ができる。そうじゃないんだっていうのをすごく感じた」。幼少期から慣れ親しんだイオンモール熊本では爆発が起き、多くの死傷者を出した。「友達が働いていて、本当に爆発する寸前まで中にいたとか…」。胸が張り裂ける思いだったが、悲しみや不安を押し殺して翌29日に帰阪。この日の登板に挑んだ。
被災地にささげる6月17日・楽天戦(甲子園)以来の勝ち星で、チームの連敗も止まって単独首位を死守。今後の復興支援活動も思い描く左腕は「ただ野球ができることに感謝して、好きな野球を楽しんでやるのが自分の役割。日本一に向かって頑張っていきたい」と涙を拭った。これからも魂を込めた一球一球で、熊本に勇気と希望を届ける。(中野 雄太)

