川尻将由監督『CHERRY AND VIRGIN』カナダの映画祭で2冠 アニメ、実写、漫画を融合させた作風に注目
【動画】川尻監督の短編『ある日本の絵描き少年』本編映像
本作は、同映画祭のAnimation Plus部門「今敏コンペティション」でも審査員特別賞を受賞しており、ダブル受賞となった。
物語の主人公は、創作に悩み、くすぶり続ける成人向け漫画家の本田遼と、プロの作家になる夢に挫折し、現実の男性に苦手意識を持つ榎本亜美。30歳前後になるまでリアルな恋愛を経験してこなかった2人が偶然出会い、戸惑いながらも他者と関わって生きることの“苦しさ”と“愛おしさ”を知っていく。現代のサブカルチャーを背景にしたラブストーリーとなる。
本作も実写映像をベースにアニメーションを制作する「ロトスコープ」の手法を採用。アニメーションに実写や漫画の要素も組み合わせ、複数のクリエーターによる異なるデザインと世界観を一つの場面に共存させている。川尻監督の独創的な従来のアニメーションの枠を超えた映像表現も魅力になっている。
主人公2人のキャラクターデザインは、本田を漫画家の高柳カツヤ、榎本を『26歳処女、チャラ男上司に抱かれました』の仲春リョウが担当。イメージボードと色彩設計は、イラストレーターの前田ミックが手がけた。
さらに、『恋愛代行』などで知られ、VTuberのキャラクターデザインも手がける漫画家・イラストレーターの西沢5ミリが本人役で自らデザインしたアバターの姿で登場し、声も担当している。
