冷たいものを摂りすぎると、消化器官である「脾胃(ひい)」が直接冷やされて働きが著しく低下します。すると、体内の余分な水分や老廃物を外に排出できなくなり、体の中に溜め込まれてしまいます。

 水分を含んで重くなったスポンジを想像してみてください。ズッシリと重く、身動きが取りづらいですよね。夏場のあなたの体は、冷房で外側から冷やされ、冷たい飲み物で内側からも冷やされた「重く冷えたスポンジ」状態なのです。足がむくむ、食欲がない、胃腸の調子が悪い、体がダルいといった症状は、この「内臓の冷えと滞り」から来ています。

◆プロ直伝の「冷房バテ」リセット3つの習慣

 原因が「自律神経の乱れ(寒暖差)」と「内臓の冷え・水分滞留」にあると分かれば、対策は非常にシンプルです。今日からすぐに実践できる、3つの具体的なケアをご紹介します。

①1回1分で自律神経を整える「くるくる耳マッサージ」

 寒暖差によって過剰に働いた自律神経をリセットするには、頭部への血流を促し、自律神経が集まる耳の周りをほぐすのが非常に効果的です。デスクワークの合間や、朝起きた時にエアコンの風に当たる前に行うのがおすすめです。

・耳を引っ張る:両耳を親指と人差し指で軽くつまみ、「上」「下」「横」にそれぞれ5秒ずつ、イタ気持ちいい程度の力で引っ張ります

・耳を回す:耳の横をつまんだまま、後ろに向かって大きく円を描くように5回くるくると回します

・耳を折りたたむ:耳の上下をつまんで、パタンと半分に折りたたむようにして5秒キープします

・耳の周りをほぐす: 手のひらで耳全体を覆い、後ろに向かって円を描くように優しく5回マッサージします

 たったこれだけで、耳の周りがポカポカしてくるのを感じるはずです。頭部への血流が改善し、自律神経の切り替えがスムーズになりますよ。

②「第二の心臓」を動かして冷房で冷えた下半身の巡りを整える

 冷房の効いた部屋に長時間をいると、重力の関係で冷えと余分な水分が下半身に溜まります。ふくらはぎの筋肉をポンプのように動かし、下半身の血液や水分を心臓へ送り返してあげることが不可欠です。

 座ったままできる足首ポンプ運動:デスクワーク中、椅子に浅く腰掛けます。かかとを床につけたまま、つま先を限界まで上に反らします(3秒キープ)。次に、つま先を床につけ、かかとをグッと限界まで持ち上げます(3秒キープ)。これを10往復繰り返すだけで、ふくらはぎの筋肉が収縮し、強烈なポンプ作用で冷えとむくみがスッキリします。