警察庁

写真拡大

 SNS型投資詐欺の被害急増を受け、警察庁が6月以降、動画投稿サイト「ユーチューブ」を運営するグーグルに対し、著名人になりすまして投資を呼びかける悪質動画計243件(7月29日時点)を削除するよう要請をしていたことがわかった。

 このうち約9割は削除されたという。

 同庁によると、今年上半期(1〜6月)のSNS型投資詐欺の被害額は約797億9000万円(暫定値)で、約1816億円に上った特殊詐欺被害全体の4割超を占めた。

 ユーチューブには著名な経済評論家らになりすましてLINEの連絡先を表示し、「爆上げ投資銘柄をGET」「特別な投資情報」などと持ちかける悪質な動画が多数投稿されている。

 こうした動画が詐欺被害の入り口となっており、同庁は6月から、犯罪対策で連携する一般財団法人「日本サイバー犯罪対策センター(JC3)」のシステムを使ったサイバーパトロールに乗り出した。

 システムが検知した詐欺動画などを同庁職員が確認し、グーグルに対して削除要請を繰り返しているという。このほか、LINEヤフーには、悪質なアカウント情報を提供している。

 警察庁の担当者は「被害の未然防止に向け、国民が悪質動画に触れる機会を減らす取り組みを進めていく」としている。