玄関を快適に使うための家づくりのアイデアをご紹介します。教えてくれたのは、整理収納アドバイザーでESSEベストフレンズ101エディターのKEACONさん。9年前にマイホームを建てた際、「お客様用」と「家族用」を分ける“2WAY玄関”をあえて採用しなかったそう。その理由と、代わりに取り入れた工夫について語ります。

「2WAY玄関」を採用しなかった2つの理由

モデルハウスなどでもよく見かけ、もはや主流といってもいいくらい家づくりで人気の「2WAY玄関」。あえてつくらなかったのには2つの理由があります。

●1:そもそも、お客さんが少ない

よく考えてみると、わが家に来るお客様は家族か仲のよい友人。どちらも月に1〜2回あるかないかの話。めったに来ないお客様のために、いちばんとおりやすい場所を譲ってしまうのは、なんだかもったいない…。お客様よりも、毎日玄関を使う家族を優先したいと考えました。

●2:収納量を増やすには、「壁の面積」が大事

2つ目の理由は、通路をつくることで「壁」が減ってしまうことです。

じつは収納量を確保するために大切なのは、棚を取りつけられる「壁の面積」。通路をつくることで、壁がなくなり収納できる量が減ってしまいます。

自分たちの暮らしやすさをいちばんに考えて、動線を分けるよりも収納量を確保することを選びました。

代わりに土間続きの「シューズクローク」を導入

「分ける」ことをやめてつくったのは、約1.9畳のシューズクローク。

玄関から土間続きになっていて、家族全員の靴だけでなく、自転車やレジャーグッズ、子どもの遊び道具までサッとしまえます。

家族でよくキャンプに行くので、砂や泥がついた重たい荷物を部屋の中まで運ばなくていいのがすごくラク。車への荷物の載せ降ろしも、距離が近くて助かっています。

お客様が来たときに生活感が出ないか気になりますが、入口に扉をつけておいたので、来客時はさっと扉を閉めるだけ。スッキリした状態で、来客を迎えることができています。

「分ける」のをやめたら理想の玄関に

マイホーム9年目になりますが、十分な収納量を確保することができたおかげで、玄関にものが出っぱなしになることはほとんどありません。

間取りの「流行り」にとらわれずに、家族の片付けやすさや使いやすさを重視したら、「急にお客様がきても大丈夫な玄関」を叶えることができました。